ChatGPTからAGI(汎用人工知能)まで、「新時代の教養」を平易に解説
西田宗千佳の最新刊『生成AIの核心 「新しい知」といかに向き合うか』がNHK出版より9月11日に発売されました。
ChatGPTに代表される「生成AI」はビジネスシーンのみならず、私たちの生活に関わる様々な場面で急速に浸透しています。しかし、内容の間違いへの対応や著作権保護、フェイク対策など、多数の課題を抱えています。さらに、開発をめぐる企業間、国同士の覇権争いもまた多くの論点を含んでいます。
仕事で、プライベートで、生成AIをどう活かすべきなのか? AIの歴史や動作の理由も知り、その本質をあぶりだす一冊です。
▼『生成AIの核心 「新しい知」といかに向き合うか』はじめにより(一部抜粋)
現在我々の目の前では、フィクションの中にしか存在しなかったものの一つであった「人間にかなり近い能力を備えた人工知能」が実現に近づきつつある。その特性は、SFで描かれた汎用人工知能と同じではない。しかし、使った人の多くが「人工知能」すなわちAIという言葉で感じるイメージに近い文章や画像を生成していて、我々の生活を助けてくれる存在になっていくことを予感させる。
本書の中でも述べるが、AIの進化は突然起こったものではない。だが、変化の可視化は急激に起きた。何十年にもわたる試行錯誤とコンピュータの性能向上がうまく噛み合い始め、2022年に入ると「文章から絵を描く」AIが注目され、そして、人間並みの文章を生成する「ChatGPT」が生まれた。
精緻な絵を描き、人間に近い精度で文章を作る「生成(ジェネレーティブ)AI」は、人間の想像を超える速度で進化してきたコンピュータの能力を最大限に活かすことではじめて実現された。いよいよ「人間が夢見てきたもの」が生まれる瞬間を見ているかに思える。
想像しにくい事象と想像しやすい事象。この二つが絡み合っていることが、昨今の「生成AIブーム」を巡る一つの特徴である。
生成AIであるChatGPTは、文章で命令を与えれば使えること、生成されたものの簡明さなどを備えている一方で、回答に間違いが混在する理由は、技術的な部分を理解しなければならないため見えにくい。
生成AIは現状「人間のように思考するAI」ではない。しかし、人間より素早く、大量の文書や画像を生成し、我々の生活や働き方に否応なく影響を与えてくる。今後、生活や働き方をどう変化させていくのか?
生成AIはなぜ生まれたのか? 人間とどう違うのか? 生成AIがどのように生活や働き方を変え、結果的にどんな産業を生み出し、国家バランスまでも変えるのか?
多様な観点を考察するために、今起きていることを整理するところから始めてみよう。
(本書「はじめに」より一部抜粋)
『生成AIの核心 「新しい知」といかに向き合うか』目次
はじめに
第1章 なぜ社会を変えるインパクトを持つのか
第2章 生成AIはどのようにして出現したのか
第3章 「コパイロット(副操縦士)」としての生成AI
第4章 生成AIに「させるべきこと」と「させてはいけないこと」
第5章 生成AIがもたらす未来
おわりに
参考資料
著者
西田宗千佳 (にしだ・むねちか)
1971年、福井県生まれ。ジャーナリスト。
得意ジャンルは、パソコン・デジタルAV・家電、そしてネットワーク関連など「電気かデータが流れるもの全般」。朝日新聞、読売新聞、日本経済新聞、文春オンライン、Business Insider Japan、ASCII.jpなどに寄稿する他、書籍も執筆。著書に『デジタルトランスフォーメーションで何が起きるのか』(講談社)、『ネットフリックスの時代』(講談社現代新書)、『ソニー復興の劇薬』(KADOKAWA)など。
商品情報
書名:NHK出版新書『生成AIの核心 「新しい知」といかに向き合うか』
著者:西田宗千佳
出版社:NHK出版
発売日:2023年9月11日
定価:1,023円(税込)
判型:新書判並製
ページ数:240ページ
ISBN:978-4-14-088705-9
NHK出版ECサイト:https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000887052023.html
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4140887052/
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生成AIの可能性と限界を見通す!『生成AIの核心 「新しい知」といかに向き合うか』発売
データ提供:PR TIMES