びわこ成蹊スポーツ大学(滋賀県大津市)で2月5日、第1回「スポーツデータ分析コンテスト」決勝が行われた。学内の部活動でデータ分析などに取り組む10組のうち、第1次予選を勝ち抜いた5組がそれぞれの取り組みについて発表。審査の結果、「TOPスカウティングミーティング」(山田庸ゼミ)が最優秀賞に輝いたほか、優秀賞、特別賞が選ばれた。また同日、第1回「ムービーコンテスト」の結果発表も行われ、女子バスケットボール部のモチベーションムービーが最優秀賞となったほか、優秀賞、特別賞が選出された。
「スポーツデータ分析コンテスト」は、スポーツのデータ分析スキル、部活動でのデータ・映像活用、さらにはアナリスト養成を目指して2023年秋にスタート。
学内の各部活動で取り組む学生10組がエントリーし、1月に行われた第1次予選を勝ち抜いた5組が2月5日の決勝に進出。当日はプレゼンテーション7分・質疑応答8分で、それぞれの取り組みを発表した。
審査員として一般社団法人日本スポーツアナリスト協会の廣澤聖士氏が招かれ、大学関係者4名を加えた5名で判定。最優秀賞、優秀賞、特別賞が選ばれた。
大河正明学長は総評として「第1回は何事も記憶に残るものであり、本学にとっても大きな一歩を踏み出してくれた。これからの指導者には、データを扱う力が求められる時代。今回のように個人競技や団体競技など様々な特性のある意見を交わせる場として理解を深めてほしい。競技力だけでなく、総合力でびわスポのスポーツ力を高める第1歩にしてほしい」と述べ、学生たちのさらなる飛躍を期待した。
■2023年度「スポーツデータ分析コンテスト」受賞タイトル一覧
【最優秀賞】
「TOPスカウティングミーティング」(山田庸ゼミ)
【優秀賞】
「走幅跳における踏切動作分析」 (陸上競技部)
【特別賞】
「A選手のスカウティング」 女子ハンドボール部)
「2023 season report~びわこから世界へ~」(山田庸ゼミ・男子サッカー部)
《受賞者コメント》
●最優秀賞 谷口拓海(3年次生)
最優秀賞に選ばれてとても嬉しいです。現在は学生コーチとしてサッカー部で活動していますが、将来はアナリストやテクニカルスタッフもキャリアの1つとして考えているので、日本アナリスト協会の方にプレゼンできるということはすごく良いチャンスと捉えていました。予選よりも緊張しましたが、自分ができる最大限のプレゼンができることに注力し、その結果が最優秀賞につながるという想いで決勝に挑みました。
コーチとして活動する中で、選手の頭の中をなるべく同じ状態にして試合を迎えてほしいと心がけています。私のようにびわスポには「ささえる」関わり方ができやすい環境があります。
来年はもっと細かく分析を行い、深い部分と正確な情報を伝えられるようにレベルアップしたいです。そのためにも、内容だけでなくプレゼン能力も向上させたいと思います。人生において行動すること、挑戦することをこれからも大事にしたいと常に思っているので、コーチとしての現場を知りながら着実に将来のキャリアに向けてステップアップします。
◆「ムービーコンテスト」
「スポーツデータ分析コンテスト」とともに、今年度より新たな学内コンテストとしてスタートした「ムービーコンテスト」の結果発表も、併せて行われた。
12団体からの応募があり、スポーツ大学の学生ならではのアイデアが多く発表された。学内関係者の選考の結果、以下の団体が最優秀賞、優秀賞、特別賞に選ばれた。
■2023年度「ムービーコンテスト」受賞団体一覧
【最優秀賞】
女子バスケットボール部 モチベーションムービー
【優秀賞】
体操競技部 モチベーションムービー
【特別賞】
女子バレーボール部 モチベーションムービー
《受賞者コメント》
●最優秀賞 松尾亜矢(女子バスケットボール部所属3年次生)
今回エントリーした動画は、4年生最後の試合に向けたモチベーションムービーでした。4年生のモチベーションを高めるだけでなく、チームのために力を注いでこられた先輩の姿を見てきた私たち下級生が、「先輩のために」と気持ちを高めることを目的としました。この映像を見ると今でも「頑張ろう!」と思える動画です。そのことが今回のコンテストでも評価いただけたことを嬉しく思います。
動画を作る、誰かに伝えることは難しいことですが、これからも微力ながらスポーツの魅力発信に取り組んでいきたいと思います。
(参考)
・第1回スポーツデータ分析コンテストを開催! ~スポーツ×AI・データサイエンスの学びを学生たちが実践~
詳細はこちら
びわこ成蹊スポーツ大学が第1回「スポーツデータ分析コンテスト」を開催 ~スポーツ×AI・データサイエンスの学びを実践する学生の取り組みから最優秀賞などを選出
データ提供:大学プレスセンター