ベネッセコーポレーションが高校生を対象に仮想空間（メタバース）の活用を2024年9月から開始

株式会社ベネッセコーポレーション（本社：岡山県岡山市、代表取締役社長：小林仁、以下：「ベネッセ」）は、2024年9月25日（水）より、高校生を対象に仮想空間（メタバース）の活用を開始します。

近年の学校現場では、進路や受験方法の多様化、登校しない選択をする生徒などに対して新しい支援のありかたが求められています。そこで、ベネッセでは、ひとりでも多くの先生・生徒がさらに学習や受験に挑戦しやすくなる環境を提供する手段の一つとしてメタバースに注目しました。

メタバース活用の試みの第 1 弾として、メタバースを模擬試験の会場として活用することを開始します。ベネッセの模擬試験「進研模試」について、新たにメタバースも受験会場に追加し、学校で模試を受験しない個人の生徒でも受験できるようにします。受験者は、自宅等から、時間や場所を問わず、ベネッセの模擬試験を受験できます。さらに今後は、このメタバース空間を活かして「生徒がより主体的に、励ましあい、ライバルを見つけることもできる、学校以外のコミュニティ」の提供を実現してまいります。

今回スタートするサービスの概要

メタバースを活用した模擬試験では、生徒が個人単位で申し込みを行い、メタバース上に用意された模試の受験会場に集う形で受験できます。受験できる科目や試験の内容は、従来の「進研模試」と同じです。採点結果や志望校判定はオンライン上で確認します。個人の事情に合わせて、いつでも、どこからでも気軽に自分の力を試すことが可能です。

試験会場からコミュニティルームに移動すれば、受験の前後にそれぞれのアバター同士で、ほかの生徒と音声やチャットでコミュニケーションすることもできます。

① 「模擬試験」が個人で受験可能

メタバースを活用した模擬試験では個人での申し込みが可能になります。学校で受験できる環境にない生徒にも受験機会を創出します。

② 場所を選ばずに受験可能

仮想空間を活用しているので、ネット環境があれば、自宅や自習室など好きな場所から、時間を問わず受験することが可能。生徒の時間・費用の負担を大きく軽減します。また、１科目ずつわけて受験が可能なため、まとまった時間を取るのが難しい生徒も受験が可能な設計です。

③ 迅速で正確な採点・信頼性のある判定

答案の提出方法や採点方法に工夫をし、オンラインではマークシート方式で即日、記述方式でも１週間～２週間程度と迅速に採点結果をお返しします。また、学校実施と同様に信頼性ある志望校判定・対策方法を提供します。

④ 多くの高校生が受験しやすい価格

紙でなくオンラインでデータを提供することなどにより、生徒が複数回でも受験できる受験しやすい価格で提供します。

サービス開発・提供背景

北島貴志サービスマネジメント室室長

昨今の技術進歩は、特に生成 AI の分野で顕著であり、子どもたちが将来直面する世界では、これらの新技術を駆使する能力がますます重要になっています。教育の観点から見ると、メタバースのような技術は、単なるツールではなく、子どもたちにとって新しい体験・学びの形態を提供するものです。このため、私たちはメタバース空間をリリースし、最初のサービスとして進研模試を試験的に提供します。今後も、子どもたちの学びと成長を支援するサービスを提供し続けていく所存です。

2024 年度に受験可能なメタバースを活用した「模擬試験」の開催予定（オンライン実施）

実施エリア：全国

受験対象：大学進学を目指す高校生（制限なし）

料金：マーク式 2,200 円（税込※24年度）、記述式 2,700 円（税込※24年度）

実施日程：学校向け模擬試験で定めている各回の統一実施日から 3 週間後の月曜日以降に受験できます

実施方法：マーク式はCBT、記述式はCBT＋解答用紙（ダウンロード＆印刷)

※国内最大級のメタバースプラットフォーム「cluster」専用アプリをダウンロードして使用します。

詳細 URL：https://youmetas-lp.benesse.co.jp/

「進研模試」について

大学・短大進学を目指す人のための全国最大規模の模擬試験です。大学入学共通テストを想定したマーク式と、個別試験を想定した記述式の２種類があり、最大で単回 40 万人以上の高校生に受験されています。問題は徹底した入試分析のもと出題されており、全国の学校の高校１・２・３年生に、入試対策として活用いただいています。