【東洋大学】動画で見るWeb体験授業に情報連携学部(INIAD)の生成AI関連授業を2本公開

東洋大学が、同学入試情報サイト「TOYOWebStyle」コンテンツ・動画で見るWeb体験授業に情報連携学部(INIAD)の「自分の頭で考えるための生成AI」、「生成AIで変わる学び」を公開した。

「自分の頭で考えるための生成AI」概要

現在AIを始めとしたデジタル技術が急速に進化し、さまざまな場面で人間の仕事を肩代わりするようになってきました。今や分野を限定すればAIの能力が人間を上回ることは当たり前になりつつあります。このようなAIの急速な進歩が進むと、人間のすべきことはなくなってしまうのではないかと危機感を覚える人もいますが、そうとは限りません。なぜなら人間には、AI が持つことができないナラティブ(物語)があるからです。

このナラティブを生み出すのは人間の「欲望・欲求」であり、人間には「こうしたい」「こうなりたい」という思いがあるからこそ「消費」が生まれ「経済」が回り、社会が成り立ちます。たとえAIだけで生産が行えたとしても、A Iは指示待ちで自ら動くことはなく、消費する主体の人間が経済を回しています。つまりこの社会で「イノベーション」を起こすことができるのは、やりたいことを自ら見つけ、無数のチャレンジを重ねることができる人間だけなのです。

INIAD(情報連携学部)では学生が「自分の頭で考える」力を高めるためにChatGPTをはじめとした生成AIを学習で利用することを推奨しています。このことを実践するためにINIADではAI-MOP(AI Management and Operation Platform)という名前の生成AIを活用した教育システムを新たに開発し導入しています。さまざまなAPI (Application Program Interface)サービスを教育の中で公平かつ安全に利用できるように整備したうえで、学生が考えや理解を深めるためのツールとして利用できるように教員が工夫をしながら授業に活用したり、課題を出したりしています。

これからの世の中を生き抜く上で必要なのは、自分の頭でやるべきことを考えて、チャレンジしていくことです。自分の頭で考えることが重要になる時代だからこそ、学生たちには、新たな技術を避けるのではなく、正しく向き合う力を身につけてほしいと考えています。

講師

坂村 健氏
情報連携学部創立者
専門:コンピュータ・アーキテクチャ
※掲載内容は、取材当時のものです

Web体験授業を見る

動画で見るWeb体験授業「自分の頭で考えるための生成AI」
https://www.toyo.ac.jp/nyushi/column/video-lecture/20241120_01.html

「生成AIで変わる学び」概要

AI技術とは、大量のデータと複雑な「数理モデル」を活用して、未知のデータの「認識・予測」をしたり、新しいデータを「生成」したりすることができる技術です。1940年代からAI技術のひとつである機械学習法としてニューラルネットワークなど多くのモデルが提案され、2012年以降はたくさんのニューロンを組み合わせたディープラーニング(深層学習)と呼ばれるモデルの利用が盛んになりました。さらに、Attention機構が開発され、これをフルに活用した深層学習モデル「Transformer」が、ChatGPTなどのもとになっています。このように生成AIとその応用の進展の速度は驚異的で品質も高く使いやすいため、これからの時代は生成AIを使いこなすことが必須になっていくと考えられます。

INIADでは、生成AIを教育研究に積極的に活用し、自分の頭で考えるためのツールとして学生に推奨しています。例えば全学生が入学と同時に、コンピュータを使ったプログラミングの基礎を学びます。また、生成AIを自分の学びに使うだけでなく、生成AIを活用した課題解決の可能性を探る「チーム実習」という講義を行っています。これは3年次に1年間かけて、異なる専門を学ぶ学生同士でチームを組み、実際に起きている社会問題を調査し、デジタル技術で解決・提案するためのプロジェクトを実施するものです。4年次になると研究室に配属され、さまざまなテーマの卒業研究に取り組みますが、そこでも生成AIの活用は重要なテーマのひとつになっています。

このようにINIADでは、生成AIを自らの学びに役立てることを出発点に、生成AIで何ができるかを考え、学びを深めることができます。学生たちは、INIADでの学びを通して、生成AIをはじめとしたさまざまデジタル技術を味方につけ、これからの社会で活躍できる力を養います。

講師

中村 周吾教授
情報連携学部 情報連携学科
専門:データ・サイエンス、機械学習・深層学習、生命情報科学
※掲載内容は、取材当時のものです

別所 正博教授
情報連携学部 情報連携学科
専門:ユビキタス・コンピューティング
※掲載内容は、取材当時のものです

Web体験授業を見る

動画で見るWeb体験授業「生成AIで変わる学び」
https://www.toyo.ac.jp/nyushi/column/video-lecture/20241120_02.html

詳細はこちら

東洋大学入試情報サイトTOYOWebStyle 動画で見るWeb体験授業「自分の頭で考えるための生成AI」
東洋大学入試情報サイトTOYOWebStyle 動画で見るWeb体験授業「生成AIで変わる学び」

データサイエンス百景の記事はこちら

【東洋大学 情報連携学部】「文・芸・理」の連携によってDXを推進する
【東洋大学INIAD】実習で学んだ「連携」の経験が企業の仕事でも役立っています!
【東洋大学INIAD】仲間との連携によって、自分の強みが浮かび上がるプロジェクト開発

タイトルとURLをコピーしました