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【東洋大学INIAD】仲間との連携によって、自分の強みが浮かび上がるプロジェクト開発 【東洋大学INIAD】仲間との連携によって、自分の強みが浮かび上がるプロジェクト開発

【東洋大学INIAD】仲間との連携によって、自分の強みが浮かび上がるプロジェクト開発

中島 周吾 さん
中島 周吾 さん
NAKASHIMA Shugo
東洋大学
情報連携学部(INIAD) 4年

東洋大学情報連携学部(INIAD)では、「文・芸・理」の幅広い知識を連携させ、組織や社会を変革できる人材育成のための実践教育を行っている。その現役学生である中島周吾さんに、3年次の「情報連携チーム実習」を中心に学びの面白さを聞いた。

学生4〜5人でひとつのプロジェクトに取り組む「情報連携チーム実習」

――東洋大学情報連携学部(INIAD)を志望したきっかけを教えてください。

中島 周吾 さん

小学生の頃からゲームが好きで、ゲーム開発の仕事に就きたいと思っていた時期がありました。そこからコンピュータなど情報分野への興味を持ち、大学選びの際は情報系の学部に進学したいという思いがありました。INIADを選んだのは、卒業後に実務で活きるような経験をたくさん積めると思ったからです。情報分野についてただ理論を身につけるだけでなく、プログラミングなどを通して実践に役立つスキルを修得できると考えました。特に3年次の「情報連携チーム実習」に強く惹かれていました。

――入学前から授業の内容を強く意識していたんですね。「情報連携チーム実習」はどんなプログラムなのでしょうか。

情報連携チーム実習

INIADでは2年次に科目群の選択があり、OSやネットワークについて学ぶ「コンピュータ・システム」や、情報分野のデザインについて学ぶ「ユーザ・エクスペリエンス」など7つの科目群から2つを選択します。そして3年次の情報連携チーム実習では、それら専門分野がバラバラな学生4〜5人でひとつのチームを組み、自主的にプロジェクトを立案して1年間取り組みます。

――中島さんのチームは、どのようなチームでプロジェクトに取り組んだのでしょう。

私たちのチームは、主にエンジニアリング系の分野を学んでいる学生3人と、デザイン系の分野を学んでいる学生1人からなる4人構成でした。私たちの学年では、ChatGPTなどの「生成AIの活用」がテーマになっていて、この最先端テクノロジーを使ったプロジェクトを自分たちで考えました。

私たちが取り組んだプロジェクトは、「AI Study Map」です。これは、学びたいテーマ(画像の例では「データサイエンス」)をひとつ設定することで、ChatGPTが自動的にそのテーマに対する学びのプランを生成し、ユーザが問題に正解していくごとにどんどんマップが広がっていくというもの。テーマを体系づけて学習することにつながるツールを考案し、実際にチームで開発しました。

AI Study Map

多様な個性や考え方を持つメンバーと共作する経験

――プロジェクトを進める上で、難しかったことはありますか。

中間発表のあと、11月にある赤羽台祭で一般のお客さんに自分たちがつくった途中経過のものを体験してもらう機会がありました。そこで予想以上にお客さんが来てくださって、特に小学生くらいのお子さんがたくさんいてすごく好評だったんです。ただ、子どもからすると少し難しかったり、見た目のデザイン的に興味を持ちづらかったりするという課題を感じました。

大学祭

そこで、メンバーと話し合った末に「ゲーム要素を取り入れよう」という話になって。当初、私が考えていたプロジェクト案の中で「ゲーミフィケーション」という考え方を取り入れていたんです。ゲーミフィケーションとは、スコア獲得やレベルアップといった“ゲームをクリアしていく面白さ”を、学習素材のような本来ゲームではない物事に盛り込むことで、ユーザーの意欲を高めようとするものです。

ユーザーの意欲を高めようとする

この考え方から着想を得て、問題に答えていくごとに枝と葉っぱが広がっていき、最終的に大きな木ができあがるという視覚的な達成感につながりやすいスタディマップを考案しました。木の枝葉をモチーフにした画面設計では、デザインを専門的に学んでいたメンバーの強みも発揮されたと思います。

デザインを専門的に学んでいたメンバーの強みも発揮

――プロジェクトの中で、どのような場面でやりがいを感じましたか。

チームの中で、それぞれに学んでいることが違って、異なる強みを持っているのが面白いと思います。同じ科目群を専攻していても得意分野が違ったりして、打ち合わせをしているとぜんぜん違った提案や考え方が飛び交うんです。自分ひとりでモノをつくろうとすると想定通りのものはできるかもしれませんが、まったく異なるバックグラウンドを持つメンバーが、互いに連携することで自分の想像を大きく越えるようなものがつくれる。それは驚きでしたし、チームでの取り組みにやりがいを感じましたね。

私を含むエンジニアリング分野を学んできた学生は、「こういう機能やサービスがあるといいんじゃないか」というアイデアをパッと思いつくことがあるのですが、その見せ方や演出の面はデザイン分野の学生のほうが考えるのがうまい。ユーザー目線に落とし込む力があるんですよね。お互いに2年次から実践的な知識を身につけてきた信頼感があるので、役割分担による共同制作が可能になったと思います。

――多様な個性を持つメンバーが連携してひとつのプロジェクトに取り組むというのは、まさに実践的な経験ですね。1、2年での授業が役立った場面はありましたか。

INIADでは、1年から数人でチームを組んでWebページやWebアプリをつくったりする授業が必修としてあって、他者と連携して課題に取り組む時間が多いと感じます。その経験が活かされていた場面はたくさんあったと思いますね。

今回のプロジェクトで私はリーダーを務めましたが、これが初めてのチーム開発だったら、途中で空中分解してしまっていたかもしれないなと思います。情報連携チーム実習では、全員がモチベーションを保って最後まで取り組むために、誰かがタスクを一手に背負いすぎるわけでもなく、バランスの取れた役割分担が必要になる。その点、1年のチーム演習から、3年での実務的なプロジェクトにつながる動線がしっかり組まれていた印象があります。

リーダーの経験をSEのマネジメントに活かしたい

――中島さんの卒業後の進路と、将来の目標を教えてください。

中島さんの卒業後の進路

卒業後はシステムエンジニアとして働く予定です。就職活動ではひとつの会社でワンストップでソフトウェア開発を行っているところを特に志望していました。要件定義から設計、プログラミング、テストまで、そうした場所でこそより自分の経験が活かせるのではないかと。また、将来的にはマネジメントやプロジェクトリーダーといった業務に携わりたいと思っています。情報連携チーム実習や2年次までのプロジェクトでも何度かリーダーに取り組んだことがきっかけで、人をまとめたりプロジェクトを円滑に進めたりする側も向いているかもしれないと感じています。就職活動の面接の際などには、情報連携チーム実習の話を高く評価された実感もありましたね。

――INIADに興味を持つ高校生へメッセージをお願いします。

1年次から卒業後の進路まで、動線がしっかりしているのがINIADの最大の魅力だと思います。1年次は他の学部と比べて教養科目が少なく、プログラミングやコンピュータ・サイエンス、英語といった専門性に特化した科目が充実しています。そのため、幅広い学問の中から徐々にひとつの専門性を選ぼうと思っている人よりは、最初から情報系分野に特化して学びたいと思っている人、この学部でやりたいことがある人に向いていると思います。

INIADは科目群制で細分化されながらも分野が幅広いので、自分の興味がある専門分野を見つけやすいですね。ひとえに情報系学部といっても、その中には経営的な学問や都市計画、Webデザインなど多様に展開しています。情報系を勉強したいけど具体的にどの専門を突き詰めればいいかわからないと不安に思っている人にも、段階的に知識や技術を身につけて興味を広げることができるこの学部はぴったりだと思います!

※掲載情報は、2024年5月時点のものです。

Text & Photo by 原航平

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