【亜細亜大学】データサイエンスの知識を活かして地元の発展に貢献したい!

経営学部データサイエンス学科 3年
亜細亜大学経営学部データサイエンス学科では、デジタル技術を駆使して社会や企業のさまざまな課題を解決する力を養うため、データサイエンスと経営学のハイブリッドな学びを展開している。現在3年生の盛吉真衣さんは、文系出身ながらも授業の中でプログラミングスキルを伸ばし、AI(人工知能)を活用した音楽制作などにも取り組んできた。「大学で培ったデータサイエンスとビジネスの知見を活かし、いつか地元の沖縄県に貢献したい」と語る盛吉さんに、データサイエンス学科での学びについて話を聞いた。
情報と経営の両方に関心のある自分にぴったりだと思った
――亜細亜大学経営学部データサイエンス学科を志望したきっかけを教えてください。
コロナ禍での高校生活中にオンラインを活用することが増え、情報系の分野を学んでおくことが重要になると実感したことがきっかけです。当時は故郷の沖縄県で暮らしていたのですが、ちょうど亜細亜大学にデータサイエンス学科が新設されることを知り、沖縄県内でも受験できる点に魅力を感じて出願しました。高校では文系を選択しており経営分野にも関心があったので、経営学部の中でデータサイエンスを学べるこの学科は自分にぴったりだと考えました。
――実際に入学してみて印象はいかがでしたか?
とにかく丁寧に教えてくれる授業が多いという印象でした。数学には苦手意識があったのですが、基礎的なところからフォローアップしてくれるため、あまり身構えずに授業に臨むことができました。入学後に初めて触れたプログラミングも、授業のおかげで着実にスキルを伸ばせたと感じています。

AIを使ってオリジナルの楽曲を制作
――入学後から現在までの学びの流れを簡単に教えてください。
1年次には数学と経営学の基礎を両面から身につけていきます。同時にプログラミング言語の授業もスタートし、Pythonを用いて文字列と出力の関係を学びました。当初は慣れないプログラミングに苦労しましたが、エラーの意味を理解して修正できたときには面白さを感じられるように。今はChatGPTの力も借りながら、やりたいことに応じて使えるプログラミング言語を増やしています。2年次になると、応用的な授業や演習が多くなったように感じました。これまでに学んできた基礎的なプログラミングの知識や技術を活かし、具体的にソフトを動かせるようになったのもこの頃からです。3年次の現在は研究室に所属し、より専門的な分野の学びを深めています。

――これまでの授業で印象に残っているものはありますか?
ベンチャー企業の経営戦略やビジネスの専門用語を学ぶ「ベンチャービジネス論」という授業では、実際に企業の経営者の方が講義をしてくれる機会がありました。非常にチャレンジ精神に溢れている内容だったことが印象に残っています。また、自分なりに成功しそうな事業を考えてみたのですが、すでに同じことをやっている企業があることを知りました。ビジネスの世界の厳しさに触れると同時に、過酷な競争の中で新しいアイデアを生み出す企業のすごさを思い知った経験でした。
――データサイエンスの学びについてはいかがでしょうか?
3年次の授業でAIを使って音楽を制作したことが印象に残っています。内容としては、はじめにChatGPTにつくりたい楽曲のイメージを伝え、歌詞とそれに合ったコード(和音)を出力。音楽ソフトにコードを打ち込み、そこにAIで生成した歌声を重ねてひとつの曲を完成させます。バスケットボールをやっている自分は、プロチームのテーマソングをイメージしてAIに情報を与えました。ただ、やはりAIの生み出すメロディは人間の感性で聴くと違和感のある箇所が多く、最終的には自分の手で調整を加える必要がありました。相手が人間であれば感覚的にニュアンスを伝えられますが、AIはなかなか意図を汲み取ってくれず、指示することの難しさを感じましたね。
幅広い授業を通じてやりたいことをすべて叶えられた!
――そうした学びを経て、現在はどのような研究室に所属されているのでしょうか?
研究室の堀 玄先生は、音楽情報処理を専門としています。ただ、守備範囲が非常に広く、VR(バーチャル・リアリティ)やIoT、自然言語処理など、学生の関心に応じて多くの領域で研究を進めることができます。
私は現在、「脳波と和音」をテーマにチームで研究に取り組んでいます。ある一定の和音を聞くと脳内で大量のアルファ波が生じるという仮説があり、それが正しいのかを確かめる研究です。和音は高さの異なる2つ以上の音で構成されていますが、私たちは先にひとつの音で脳波への影響を調べている段階にあります。具体的には、museというウェアラブルデバイスを用いて音を聞きながら自分たちの脳波を測定。取得したデータから音の影響が出ていると思われる部分を切り出し、両者の関係性を探っています。どの反応が音によるものなのかを判断するのが非常に難しく、今は地道にサンプルの収集を続けている最中です。

――盛吉さんの今後の目標を教えてください。
4年次には正式なテーマを決め、それに向けて研究に注力したいと考えています。沖縄県の離島で生まれた私には、地元の人々に支えられながら育ったという実感があります。そのため、いつか故郷に戻り、自分も地域に貢献できる人間になることを目指しています。大学で学んだデータサイエンスや経営学に関する知見は、地元の発展にも大きく役立つはず。卒業後は実社会でスキルを磨くため、IT業界で働くことを目標にしています。
――亜細亜大学経営学部データサイエンス学科に興味を持つ高校生へメッセージをお願いします。
亜細亜大学経営学部データサイエンス学科では、自分の興味に応じて自由に学びを深めることができます。ゲームをつくるためにCGを学ぶ、AIやWebデザインについて専門的に学ぶ、経営学の理論を深掘りするといったようにカリキュラムの幅が広く、それらを組み合わせることで何にでもチャレンジできる環境です。また、データサイエンスの知識はあらゆる分野で活用できるため、入学時は目標がなかったとしても大学でやりたいことが見つかると思います。

私はこの学科に進み、プログラミングやビジネスの勉強、アメリカへの留学など、自分がやりたかったことをすべて実現できました。大学での目標があれば自然と勉強する気持ちが湧いてくると思うので、大変な受験期の中でもプレッシャーを感じすぎず、楽しい未来を想像しながら頑張っていただければと思います。
※掲載情報は、2025年10月時点のものです。
Text by 上垣内舜介(minimal)/Photo by 倉持一菜(minimal)
亜細亜大学経営学部データサイエンス学科の2026年度一般選抜には、一般入試(学科別)(学科別:DS後期)、全学統一入試(前期)(中期)、大学入学共通テスト利用入試(前期)(後期)がある。
- 出願期間
- 一般入試(学科別)
- 2026年1月5日(月)~1月23日(金)
- 一般入試(学科別:DS後期)
- 2026年2月5日(木)~2月16日(月)
- 全学統一入試(前期)
- 2026年1月5日(月)~1月16日(金)
- 全学統一入試(中期)
- 2026年1月19日(月)~2月2日(月)
- 大学入学共通テスト利用入試(前期)
- 2026年1月5日(月)~1月16日(金)
- 大学入学共通テスト利用入試(後期)
- 2026年2月5日(木)~2月16日(月)


