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バイオマテリアル(生体材料)

バイオマテリアル(生体材料)とは?

バイオマテリアルは材料科学の一分野で、医学や歯学分野において、主にヒトへの移植を目的とした材料(生体材料)のこと。人工臓器や、歯科・眼科・整形外科で用いる人工関節・人工軟骨、インプラントなどの材料、手術や治療で用いる治療用材料といった医療用マテリアルが注目されている。

生体内に埋め込んで使うものであるため、生体に有害な作用を及ぼさないことが重要。セラミックスやプラスチックのほか、さまざまな金属合金などが素材として研究されている。近年では、生体を構成している高分子から合成された、より身体と調和しやすい素材の開発も進んでいる。

バイオマテリアル(生体材料)で何ができる?

バイオマテリアルは、主に医療分野において活用されている。骨や歯などの欠損部分を修復するインプラントがその一例だ。インプラントとは、歯科医療や整形外科などで用いられる人工的な生体内植え込み物のことを指す。インプラントは人工的につくられた素材でできており、身体の中に埋め込まれることで生体組織と一体化して機能することが求められる。バイオマテリアルがインプラントに使用される場合、チタンやセラミックスなどが用いられている。体内に入っても安全であり、生体組織との親和性が高いため、機能的に適切な人工組織として機能することができる。

バイオマテリアルの開発には、新素材を開発・製造する化学メーカーのほかにも、医薬品や医療機器のメーカー、化学工業や食品工業、さらには光学機器、電子部品などのメーカーなども次々と参入している。

バイオマテリアル(生体材料)を学ぶ

バイオマテリアル(生体材料)はどの学部・学科で学べるの?

バイオマテリアルは、理工系学部の材料工学、生体材料工学、バイオ工学、医工学、生物学、化学など、さまざまな学科で学ぶことができる。また、バイオマテリアル自体が複合的な分野であるため、材料科学や材料物性、生体材料、生体反応など、多岐にわたる学問領域からアプローチすることができる。

バイオマテリアル(生体材料)についてもっと知りたい方は

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