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環境保全/エコロジー

環境保全/エコロジーとは?

エコロジーとは、本来は生態学の意味。19世紀の終わりに、米国の化学者が環境を保全する社会運動としてエコロジーを提唱したことから、環境保護の思想や社会運動を指すように意味が拡大・変容した。

環境保全とは、人間の活動による環境への負荷を低減させる取り組みのこと。環境省の「環境保全コストの把握及び公表に関するガイドライン」によれば、(1)事業者などの事業活動による地球全体の温暖化やオゾン層破壊の進行、海洋汚染、野生生物種の減少、その他の地球全体、あるいは広範な環境に影響を及ぼす事態を抑制する取り組み、(2)事業者などの事業活動によって生じる大気汚染や水質汚濁、土壌汚染や騒音、振動、地盤沈下や悪臭によって人の健康または生活環境に被害をもたらす公害を抑止する取り組み、(3)天然資源の使用削減、再利用、リサイクルなど(水を含む)の取り組み、(4)その他、事業者などの事業活動による環境への負荷を低減する取り組み、の4つの取り組みを指す。

環境保全/エコロジーで何ができる?

環境保全のためにはさまざまな取り組みがなされているが、日本政府も国を挙げて環境保全に取り組んでいる。そのひとつが、農林水産省が推進する「環境保全型農業」だ。水や土壌への環境負荷を低減するため、化学肥料や農薬の使用を軽減するなど、国土環境保全につながる農業を目指している。地球温暖化対策も、環境保全の重要な取り組みのひとつ。経済産業省は、「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」を掲げ、クリーンエネルギーの普及やCO2の回収・資源利用などを推進している。

国土交通省が推進する「グリーンインフラ」でも、「自然環境が有する多様な機能を活用し、持続可能で魅力ある国土づくりや地域づくりを進める」ことを目指しており、環境保全の考え方が取り入れられている。また、環境省も、里地里山の保全や世界自然遺産の保護、生物多様性の保護などの、さまざまな環境保全策に取り組んでいる。

環境保全/エコロジーを学ぶ

環境保全/エコロジーはどの学部・学科で学べるの?

「環境学部」「環境科学部」「環境情報学部」など、「環境」を冠する学部・学科で、学ぶことができる。また、多くの生物系学部でも環境をテーマにした研究室を探すことができる。志望大学のWebサイトを訪れ、「環境」「自然」などのキーワードで、研究室レベルで検索してみるといいだろう。また、文系の大学でも「政策」「生活」などのキーワードで探すと「環境」に関するテーマに取り組む学部・学科が見つかる。

環境保全/エコロジーについてもっと知りたい方は

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