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AI創薬

AI創薬とは?

AI(人工知能)を用いて、医薬品の創製・開発を行うこと。新薬の開発は、10年から15年、数百~数千億円という膨大な時間とコストを費やすにもかかわらず、その成功確率は0.04%と言われている。そこで、AIの特徴である大量のデータ処理による高度なデータ分析・推論の能力の活用によって、より高速かつ効率的な創薬が可能になると期待されている。

具体的には、AIを用いて大量の化合物データを解析し、既存の医薬品との相互作用性や副作用などを予測することで、新しい有効成分の発見や効率的な創薬プロセスの確立を目指している。また、病気の原因となる遺伝子の解析や疾患発症のメカニズムの解明にもAIが活用されている。

AI創薬で何ができる?

AI創薬はまだ発展の入り口にあると言われるが、製薬会社やIT企業、大学などが連携し、実用化を目指す研究開発が進んでいる。具体的には、オーダーメイドのがんワクチン開発、ビッグデータをもとにした医薬品開発、論文データ解析による創薬テーマ創出、希少疾患や精神・神経系疾患の治療薬候補の探索などが行われている。

AI創薬を学ぶ

AI創薬はどの学部・学科で学べるの?

「創薬」と名が付くだけに、薬学部で専門研究の道を選ぶのが王道だろう。ただ、創薬につながる基礎研究は、化学系・生命科学系・生物工学系の学部でも盛んに行われている。

さらに、情報工学系の学部・学科で、データ分析、機械学習ディープラーニング(深層学習)などの研究から創薬にアプローチする道もある。実際に全国の大学で、情報工学系と医学・薬学系学部の共同研究が盛んに行われている。

AI創薬についてもっと知りたい方は

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