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食糧危機

食糧危機とは?

食糧危機とは、世界的な食糧不足や食糧の価格高騰、飢餓、栄養不良などの問題が深刻化し、人々が適切な量の栄養を摂取できなくなる危機的な状況を指す。食糧危機は、天候不順や気候変動、食料生産の不安定性、土地の損失、自然災害、戦争や紛争、人口増加、貧困など、さまざまな要因によって引き起こされる。先進国で注目される「食の不均衡」「フードロス」の問題も無縁ではないだろう。

国連食糧農業機関(FAO)、国際農業開発基金(IFAD)、国連児童基金(UNICEF)、世界保健機関(WHO)、国連世界食糧計画(WFP)が2022年7月に発表した「世界の食料安全保障と栄養の現状2022(SOFI)」報告書によれば、2021年には飢餓人口が最大8億2,800万人に上り、前年比で4,600万人、2019年の新型コロナウイルス感染症のパンデミック開始以降で1億5,000万人増加したとされる。

食糧危機で何ができる?

国連をはじめとした国際援助機関が、世界の食糧問題を解決するためにさまざまな活動を行っているほか、新たな方法で食糧を供給する研究開発も進んでいる。その例として挙げられるのが「培養肉」や「昆虫食」だ。

2050年には世界の人口が97億人に達し、肉類の需要が2010年比で1.6倍に増え、今の畜産業だけでは増大する食肉需要に応えられないことが予測されている。「培養肉」も「昆虫食」も、従来の畜産とは異なる動物性タンパク質の供給法として期待されている。
「培養肉」とは、動物の細胞を体外で組織培養することで得られる肉のことで、家畜の肥育と比べて土地や水を圧倒的に節約できる。「昆虫食」は、2013年にFAOがタンパク源として推奨したことで注目を集めるようになった。

身近な解決策としては、食品ロスの削減や国内での農業生産増加による食料自給率の向上などが挙げられる。

食糧危機を学ぶ

食糧危機はどの学部・学科で学べるの?

食糧危機などの食糧問題について学ぶには、農学系の学部・学科が最適だろう。ここで、食品科学、国際関係学などを専攻するのが適している。また、気候変動による異常気象も食糧不足の原因となるため、環境に関する学部・学科からも食糧問題にアプローチすることができる。

食糧危機についてもっと知りたい方は

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