

【亜細亜大学】デジタル技術と経営マインドを兼ね備えたDX人材を育成
亜細亜大学経営学部データサイエンス学科
2023年4月に新設された亜細亜大学経営学部データサイエンス学科のミッションは、デジタル技術と経営マインドを兼ね備えたDX人材を育成すること。長年培ったグローバル教育のノウハウに、経営学とデータサイエンスの知見が融合する亜細亜大学の新たな教育拠点が始動する。
DX人材に必要な「分析力」「創造力」「経営力」をすべて身につけられる
グローバル教育で知られる亜細亜大学は、2023年4月に、経営学部データサイエンス学科を開設した。経営学部データサイエンス学科の特色は、数字やデータを収集して情報化する「分析力」、革新的なサービスを生み出す「創造力」、得られた情報をビジネスにつなげる「経営力」をすべて身につけられること。これらは話題のDX(デジタルトランスフォーメーション)を担う人材に欠かせないものだ。また。近年データサイエンスの分野でも成長著しいアジア諸国からの留学生と一緒に学べる環境があるのも刺激になるだろう。

亜細亜大学では、すでに2020年度から全学部生対象の「データサイエンス副専攻」を開設している。同専攻のプロジェクトでは、学生たちがアイデアを出し、スマートフォン向けの「亜細亜大学アプリ」を開発。ディープラーニングを用いて、食堂の混雑状況をリアルタイムで把握できる機能などを実装する予定だという。経営学部データサイエンス学科でもサービスの企画から開発まで手がける楽しさやデータサイエンスの面白さを存分に味わえそうだ。
学部の特色は以下の通り。
亜細亜大学経営学部データサイエンス学科 3つの特色
1 経営学を基盤とするDX人材を育成
デジタル技術でビジネスの課題を解決するDX人材には、創出した仕組みを社会に実装するためのコミュニケーションスキルも求められる。経営学部を母体とする強みを活かし、経営や組織の論理を理解したDX人材を育成している。
2 データサイエンスの高度な専門性を養うカリキュラム
日々更新されるデータサイエンスやAIの知識を習得しながら、アプリの開発・実装など、知識を形にして社会にリリースする実践力を鍛える学修体制を段階的に整備。学んだことを自分のモノにし、これからの社会に必要なデータサイエンスの力を身につけることができる。
3 世界を舞台に活躍する専門性と英語力を涵養
データサイエンスの基盤となるプログラミング言語は、世界の共通言語。ビジネスや世界のトピックスを題材に英語で討論・発表をする演習授業を通して、グローバルに活躍できる専門性と語学力も身につけることができる。
【特徴的な授業やプログラム】
将来像に合わせた履修モデルを用意
亜細亜大学経営学部データサイエンス学科では、「分析力」「創造力」「経営力」という3つの力を身につけることで、データサイエンティスト、クリエイター、デジタルコーディネーターなどのさまざまな未来像を描くことができるのも特色のひとつ。
そこで、「分析力を磨く」「創造力を磨く」「経営力を磨く」という3つのキーワードで科目群と履修モデルを用意している。

分析力を磨く「サイエンティスト志向科目群」
データサイエンスの核となる高度なプログラミングの知識を学ぶ科目群。データの収集・分析・活用などデータサイエンス・AIの専門知識とスキルとマインドを身につけ、経営学分野を総合的に学修しながら、企業や社会で検討されるべき課題の発見と解決を体験的かつ実践的に学修する。機械学習やディープラーニングについても学べる。
創造力を磨く「クリエイター志向科目群」
ソフトウェアの開発や実装に必要な知識と技術を学ぶ科目群。データの分析・活用から利便でインタフェースに優れたプログラミングを実践的に身につけ、経営学分野を総合的に学修しながら、使い手の課題解決を支援できるアプリケーションの開発力・実装力を体験的に学修する。VR(バーチャルリアリティ)の技術を使ったアプリ開発などにも挑戦できる。
経営力を磨く「ビジネス志向科目群」
経営学の基礎から応用まで幅広く学べる科目群。経営学分野の専門知識とスキルからビジネスモデルの企画や提案を思考し、データサイエンス・AIの知識や技術を効果的に取り入れながら、さまざまなビジネスのデザイン力・実践力を総合的に学修する。企業と共同で課題に取り組むプログラムなども用意している。
【注目すべきプロジェクト】
Unityでメタバースや3Dゲームを開発

データサイエンス学科では、メタバースや3Dゲームを開発するツール「Unity」のアカデミックアライアンス契約を締結。Unityを使った教育に力を入れている。具体的には、「メディアプログラミング」や「データサイエンス応用プロジェクト」の科目で、Unityによるメタバースや3Dゲームの開発を学修している。Unityを使うと、PlayStation、Switch、iPhone、Android、Windows、macOSなどのゲームを開発することができる。
なかでも力を入れているのが、「亜細亜大学メタバーシティ」。これは、亜細亜大学のキャンパスをメタバース上に構築するWeb3デジタルツインプロジェクトで、建物はすべて亜細亜大学の学生がモデリングしたものだ。2017年から開発を開始し、5年以上にわたり多数の学生が建物内部などのモデリングを続けている。
メタバーシティの3D画像(上)と実際のキャンパス写真(下)
【注目すべき入試制度】
併願可能な総合型選抜もある
亜細亜大学経営学部データサイエンス学科では、併願可能な総合型選抜を実施している。対象となるのは、「総合型選抜入試(学科課題型)」で、出願期間は2025年9月22日(月)~9月30日(火)。
【1】面接(事前課題に関する口頭試問含む)【2】事前課題【3】書類審査の総合評価により、合否を判定する。データ活用に強い関心があるなら、こちらに挑戦する選択肢も検討したい。
2026年度入試「総合型選抜入試(学科課題型)」の事前課題の内容や試験の詳細は、亜細亜大学公式サイトにて確認。
また、一般入試(学科別)は、「3教科型」「2教科型」から選択できる。教科・科目の詳細は以下の通り。
- 3教科型=英語、国語「古文・漢文除く」、数学Ⅰ・数学A
- 2教科型=英語、数学(数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学A、数学B<数列>、数学C<ベクトル>)
※2教科型と3教科型の併願不可
また、英語+数学の2教科で受験できる一般入試(学科別:DS後期)では、英語外部試験も利用可能だ。そのほか、「全学統一入試」「大学入学共通テスト利用入試」もある。
詳細はこちら
亜細亜大学入試情報サイト
【想定される進路】
あらゆる業界で活躍できるDX人材を輩出
亜細亜大学経営学部データサイエンス学科を卒業した学生は、データサイエンティスト、デジタルクリエイター、デジタルコーディネーターといった「DX人材」として、活躍することが期待される。ただ、現代社会において、デジタル技術を活用しない仕事はほとんどない。そのためIT業界はもちろん、サービス業や金融業、卸・小売業、製造業などさまざまな領域で身につけたスキルを活用できるだろう。
なお、次の資格、検定に挑戦することができるレベルの知識修得も可能だ。
- ディープラーニングG検定
- Python3エンジニア認定基礎試験
- 統計検定®️2、3、4級
※修了要件ではありません
Text by 丸茂健一(minimal)
亜細亜大学経営学部データサイエンス学科の総合型選抜入試には、「学科課題型」と「自己推薦型」がある。いずれも年内合否。
総合型選抜入試(学科課題型)では面接(事前課題に関する口頭試問含む)、事前課題、書類審査の総合評価により、合否を判定する。
※選抜方法のうち、事前課題は出願書類提出時に提出するものとする。
総合型選抜入試(自己推薦型)では、面接(口頭による自己アピール含む)と書類審査の総合評価により、合否を判定する。
- 出願期間
- 学科課題型
- 2025年9月22日(月)~9月30日(火)
- 自己推薦型
- 2025年11月1日(土)~11月6日(木)