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ビッグデータ

ビッグデータとは?

ビッグデータは、直訳すると膨大な量のデータのこと。ここでいうデータは従来のデータベースやツールで処理・分析することが困難なほど大量で、通常はテラバイト(1,000ギガバイト)単位以上のデータを指すことが多い。

インターネットやスマホの普及、各種センサーの広範な導入などにより、オンラインショッピングの履歴やSNSに投稿されたテキストや映像、スマホの位置情報やセンサーから得られる各種情報など、多種多様なデータを大量に集めて分析できるようになった。ビッグデータを活用することで、ビジネスや科学研究などの分野で新たな知見を得ることができる。

「ビッグデータ」と呼ぶには、単にデータ量(Volume)が多いだけでは不十分で、種類の多様性(Variety)や処理速度(Velocity)を合わせた「3V」を、高いレベルで備えている必要があるといわれる。さらに、データに価値(Value)があり、正確性(Veracity)を備えていることも必要だとして、「5V」をビッグデータの特徴とする見方もある。

ビッグデータを用いる研究は長年行われてきたが、データ保存容量やコンピュータの処理性能が飛躍的に向上したことで、ビッグデータ活用が拡大し、幅広い分野でデータサイエンスが注目される現在の状況に至っている。

ビッグデータで何ができる?

ビッグデータは、さまざまな分野や業界で活用されている。例えば、店舗での防犯カメラの映像は、膨大なビッグデータを集める手段として注目されている。かつてはその名の通り、万引きなどの犯罪を防ぐために映像を記録するだけだったが、「手にとってすぐ棚に戻した商品」、「かごに入れたものの棚に戻した商品」など、消費者が関心を示した商品や、購入に至らなかった商品のデータ分析に使われている。ビッグデータを活用することで、顧客行動やマーケティングキャンペーンの効果などのビジネスに関するデータを分析し、より精度の高い予測や意思決定を行うことができる。

ビジネスでの利用だけでなく、医療分野における疾患の早期発見や、スポーツ分野における競技者の効率的なトレーニング方法や戦略の立案、災害発生時に必要な救助要員や資材の配分、避難者の集計といった災害対策などにもビッグデータを役立てることができる。

ビッグデータを学ぶ

ビッグデータはどの学部・学科で学べるの?

ビッグデータの学びは、データサイエンスとほぼ同義と考えていいだろう。よって、理工系学部の「情報」系学科で学ぶのが王道だ。最近は、データサイエンス系の学部・学科を目指すのもいいだろう。

また、コンピュータサイエンス、統計学、経済学、社会学などの分野でもビッグデータを扱う研究テーマが多い。自分の興味・関心がある研究テーマが決まっていれば、師事したい教員や所属したい研究室レベルで進学先を探すのが理想だ。

ビッグデータについてもっと知りたい方は

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