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バイオテクノロジー

バイオテクノロジーとは?

「生物学(biology)」と「技術(technology)」の造語で、生物の化学反応や機能を産業や生活に役立つよう、工業的に利用する技術のこと。「生命工学」や「生物工学」と訳されることもある。

古くは「バイオテクノロジー」という言葉が生まれる以前から、人類は発酵や農作物・畜産物の品種改良などで生物の持つ力を利用してきた。現代では科学技術の発達とともに、遺伝子組換えや細胞融合(※)などの技術が新たに開発され、医薬品の開発や食糧の生産、環境浄化などに広く応用されている。

(※)細胞融合:複数の細胞が融合してひとつの細胞になる現象。自然界における典型例は、精子と卵子の受精現象。バイオテクノロジーの研究事例としては、ジャガイモとトマトを融合させてつくった「ポマト」、オレンジとカラタチを融合させてつくった「オレタチ」などがある。

バイオテクノロジーで何ができる?

日本酒やビール、ワインなどの酒類や、味噌や醤油、ヨーグルトなどの発酵食品は、微生物の持つ力を利用してつくられている。生物の遺伝的性質を改良する技術である品種改良では、作物や野菜、家畜、花などの新しい品種が開発されている。これらは古くから人類とともにある「バイオテクノロジー」といえる。

現代においては、バイオテクノロジーの活用事例は広がっている。具体的には、遺伝子組換え作物の開発などの農業分野、医薬品の開発や再生医療などの医療分野、生分解性プラスチックの開発、微生物の力を利用した排水処理といった環境分野、バイオマス発電やバイオ燃料の開発といったエネルギー分野などが挙げられる。

バイオテクノロジーを学ぶ

バイオテクノロジーはどの学部・学科で学べるの?

バイオテクノロジーは、農業・医療・創薬・化粧品など、幅広い分野で応用されている。そのため、バイオテクノロジーを学べる学部も理学部、工学部、農学部、生命科学部など多岐にわたる。また、医学部、薬学部で大学院まで進み、バイオテクノロジーを専門とする医療研究者や創薬研究者を目指す道もあるだろう。

バイオテクノロジーについてもっと知りたい方は

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