

【明星大学】ゼロスタートから2年でPythonの高度なデータ分析をマスター

データサイエンス学環 3年
茨城県立水戸桜ノ牧高等学校出身
明星大学データサイエンス学環では、情報学・理工学・経済学を融合した実践的なデータサイエンス教育を行っている。1学年30名という少人数制の環境が特長で、文理問わず、プログラミング未経験の学生も多く集まっている。現役学生である佐藤万葉さんに、入学からの成長ストーリーを聞いた。
「データサイエンスはこれからどの分野でも役立つはず」
——明星大学データサイエンス学環を志望した理由を教えてください。
志望大学を調べているときに、ネットでたまたま見つけたのが、明星大学データサイエンス学環でした。まわりの友達はやりたいことがあるなかで、自分は将来の目標が決まらず焦っていて……。そこで、両親と相談すると「データサイエンスはこれからどの分野でも役立つはず」という結論になり、思い切って出願することにしました。

実は、私が入学したときが、データサイエンス学環が新設されたタイミングで、それも魅力に感じました。仲間と協力しながら、自分たちで模索しながら学部をつくっていく。そんな雰囲気が楽しそうだと思ったのです。1学年30人という少人数制の環境も自分に合っていると思いました。
入学してみて改めて思うのは、1学年が高校の1クラスみたいだということ。授業の課題で協力する場面も多く、わからないときは互いに教え合っています。先生にどんどん質問して、みんなで学んでいくような環境が好きな人に向いていると思います。
——データサイエンス学環には、どのような授業がありますか?
1年次から、「基礎解析学」や「線形代数学」などを基礎から学ぶことができます。私は高校時代に数学Ⅲを取っていなかったので、最初は焦りましたが、先生に積極的に質問をするようにして乗り越えました。私の実績でいうと数学が苦手でもなんとかなります!

また、1年次からプログラミングの授業が始まり、C言語やPythonを学んでいきます。最初は、モニターに文字を表示させる簡単なプログラムからスタートし、Pythonを使ったデータ分析などにも挑戦していきます。足し算、引き算から重回帰分析など複雑な計算のプログラムも学びます。常にまわりの仲間と一緒のペースで学べるので、プログラミング未経験でも心配は不要です。
その後、2年次から情報学分野、理工学分野、経済学分野の応用科目もスタートします。各学生が自分の強みや興味・関心に合わせて応用科目を履修することができます。
プログラミング経験ゼロからスタートして、丸2年でデータ分析ができるように
——印象に残っている授業はありますか?
実際に手を動かして、データ分析などを行う「データサイエンス演習」ですね。この授業では、具体的なデータの収集・加工・分析に取り組み、データサイエンスに関する実践的なスキルを身につけることができます。課題では、いきなりデータを渡されて、分析手法を指示されます。最初は「何のこと?」という感じですが、次第にプログラミングやデータ分析の手法が理解でき、2年次になるとかなり長いコードも解読できるようになります。
【データサイエンス演習の課題の例】
1年次にスタートした時点では、1~2割プログラミングに長けた学生がいて「すごい!」と思っていましたが、2年次の後半になると共通の知識レベルで会話できるようになります。これには自分自身も驚いています。
——データサイエンス学環で学んでどのようなときに成長を感じますか?
やはりプログラミング経験ゼロからスタートして、丸2年でデータ分析ができるところまで到達できたのはうれしいですね。自分でデータを用意して、分析して、発表する機会も豊富にあります。そういう意味では、データサイエンス学環は、プレゼンスキルも身につくと思います。

私はもともとPowerPointなどを使ってスライド資料をつくるのが好きだったので、データ分析だけでなく、わかりやすく伝えるスキルもさらに伸ばしていきたいですね。
——将来の目標を教えてください。
入学して2年で、複数のプログラミング言語やデータ分析の手法を身につけることができました。3年次以降は、より複雑化したデータを使って、細かい分析をしていくことになると思います。さらに高度なレベルのITスキルを身につけて、将来はデータサイエンスを強みとした仕事に就きたいと思っています。

※掲載情報は、2025年3月時点のものです。
Text by 丸茂健一(minimal)/Photo by 石垣星児
明星大学データサイエンス学環の総合型選抜は「総合型選抜Ⅰ期・Ⅱ期※」と「総合型選抜(学びの探究入試)」があり、全て年内合否。
Ⅰ期・Ⅱ期はいずれもエントリーシートに加え、小論文・面接・口頭試問などを実施。
Ⅰ期は小論文(データに基づく考察や客観的評価の論述を中心とする問題)、Ⅱ期は適性テスト(数学に関する基礎的教養(義務教育で学ぶ範囲、高校の数学Ⅰおよび数学Ⅱで学ぶ範囲)を問う問題。試験後にエントリーシートに対する質疑応答を含む面接がある。
学びの探究入試は、プレゼンテーションやポスター発表など、高校生活における探究的な学びの活動を活かして受験することができる入試方式。試験内容はプレゼンテーションと面接(プレゼンテーションに関する質疑応答、数学の基礎知識、時事的な問題、入学後の願望など)となっている。
※Ⅰ期・Ⅱ期には通常の受験者とは別枠で判定(成績優秀者枠を除く)される特別枠もあり、データサイエンス学環はⅠ期のスポーツ・文化活動優秀者枠が該当する。
- 出願期間
- 総合型選抜Ⅰ期
総合型選抜(学びの探究入試) - 2025年9月11日(木)~9月30日(火)
- 総合型選抜Ⅱ期
- 2025年11月1日(土)~11月12日(水)