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人間拡張

人間拡張とは?

人間拡張とは、テクノロジーを用いて人間の能力を拡張・増強させる技術または学問分野のこと。身体拡張、知覚拡張、認知拡張、存在拡張などの種類がある。

身体拡張の例としてはパワーアシストスーツ、義手・義足など、知覚拡張の例としてはメガネやコンタクトレンズ、補聴器など従来からあるものに加え、スマートグラス、VR/ARグラスなど、認知拡張の例としては記憶チップなどがある。それぞれ人間の運動能力の向上や知覚機能、認知機能の補強に用いられている。

存在拡張は、遠隔医療ロボットや仮想空間におけるデジタルアバターなどが例として挙げられる。視覚、聴覚、触覚に働きかけ、遠隔地や仮想空間での活動を実現させるものである。嗅覚、味覚に関しては研究段階であり、実用段階には至っていないのが実情だ。

人間拡張で何ができる?

人間拡張は、エンターテインメント業界やスポーツ業界、農業や建設業界など、さまざまな分野での活用が期待されている。また、健常者の能力強化に留まらず、障害者や高齢者の機能補助への応用も期待されている。福祉業界では介護者の肉体的な負担を緩和したり、高齢者の低下した筋力の補完に用いられたり、傷病者の生活の補助に用いられる。

医療業界ではARMR技術を用いることで手術のシミュレーションを行ったり、さらには病床にいながら遠隔ロボットやデジタルアバターを用いて遠隔地もしくは仮想空間で活動したりすることも可能になるかもしれない。

人間拡張を学ぶ

人間拡張はどの学部・学科で学べるの?

現在、人間拡張について専門的に学べる学部・学科は少ないが存在する。身体拡張に興味がある場合は、ロボット工学を学べる工学部の機械工学科、人間工学やスポーツ科学を学べる学部・学科などで気になる研究室を探せるだろう。知覚・存在拡張であれば、XR(クロスリアリティ)や3DCGを学べる学部・学科、認知拡張であれば医学部や理工学部で脳神経科学の研究に携わるのがいいだろう。

また、どの分野を学ぶとしてもプログラミングスキルは必要不可欠であるため、「情報」系学部・学科でプログラミング技術を学ぶのも選択肢のひとつだ。最近では「AI」を冠した学部・学科もあるので、AI技術と絡めて人間拡張の可能性を研究するのもいいだろう。

人間拡張についてもっと知りたい方は

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