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ITインストラクター ITインストラクター

ITインストラクター

ITスキルの習得をサポートする
プロフェッショナル

ITの知識・スキルを習得したいと考える企業や個人に対して、指導・支援を行うのがITインストラクターだ。2030年には最大で79万人のIT人材が不足するとの試算結果を経済産業省が発表しており、IT企業はもちろん、一般企業や教育機関などでもITインストラクターが求められている。

ITインストラクターの仕事内容と学べる大学

ITインストラクターの仕事内容

ITインストラクターの仕事は、IT技術を習得したいと考える企業や個人に対して指導を行うこと。活躍の場としては、主に「パソコン教室の指導員」、「大学・専門学校の講師」、「企業の研修・講師」などがある。

「パソコン教室」では、パソコンを使い始めたばかりの小中学生からパソコンに馴染みのない高齢者まで幅広い世代とニーズに対応していくことが求められ、IT技術を利用する楽しさを教えることが大切だ。

「大学・専門学校」では、Office系のアプリケーションを用いたわかりやすいプレゼンテーション資料の作成方法、プログラミングやWebデザインなどの講師を担当することになる。近年、増えているオンラインスクールでの活躍も期待できるだろう。

「企業」では、企業研修のため外部講師としてIT技術習得のサポートをしたり、社員のIT技術向上のために専属講師として雇われることもあるだろう。また、取引先に出向いてIT技術などの専門知識を説明するITコンサルタントのような仕事を担当する機会もあるようだ。

ITインストラクターの年収や勤務先は?

ITインストラクターの年収は300万〜1000万円と幅が広くなっており、スキルや経験、勤務先によっても大きく幅があるようだ。

ITインストラクターの勤務先として代表的なものは以下の通り。

  • パソコン教室
  • 大学・専門学校
  • オンラインスクール
  • IT系企業の教育担当
  • 一般企業のIT教育担当

ITインストラクターになるには?

ITインストラクターに必要な資格

ITインストラクターになるための特別な資格はない。ただし、取得しておくと強みになる資格はいくつかある。

  • マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
  • 全情協パソコンインストラクター資格認定
  • アドビ認定アソシエイト(ACA)
  • 基本情報技術者試験
  • ITパスポート
  • マルチメディア検定 など

ITインストラクターに必要なスキル

ITインストラクターは、Webデザインからプログラミングまで、IT関連の幅広い知識を理解し、わかりやすく伝えるスキルが求められる。また、企業の外部講師として講座を開く際には、不特定多数の生徒に教えることもあるため、コミュニケーションやプレゼンテーションのスキルもあるといいだろう。

日々、技術が発展していくIT技術を学び続けることも重要な資質になる。

ITインストラクターを目指せる大学・学部・学科

ITインストラクターになるための知識を専門的に学ぶには、工学部や情報系学部にある「情報」系の学科を選ぶのがいいだろう。学校など教育機関の仕事に興味がある場合は、情報系学部や教育学部で「情報」の教員資格取得を目指す道もある。

Illustration by カヤヒロヤ

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