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【横浜市立大学】無限の可能性を持つデータサイエンスでビジネス課題を解決したい! 【横浜市立大学】無限の可能性を持つデータサイエンスでビジネス課題を解決したい!

【横浜市立大学】無限の可能性を持つデータサイエンスでビジネス課題を解決したい!

小俣 智也 さん
OMATA Tomoya
横浜市立大学
データサイエンス学部データサイエンス学科1年

データサイエンス系大学・学部に通う先輩は、どのような学び&研究に取り組んでいるの? 今回は横浜市立大学データサイエンス学部データサイエンス学科1年の小俣智也さんに、大学における授業やデータサイエンスの面白さ、これから挑戦したいことについて聞いた。

まずは「データサイエンスとは何か?」から理解を深めていく

——小俣さんがデータサイエンスに興味を持ったきっかけはありますか?

僕は親の仕事の関係で高校3年生までマレーシアにいて、現地のインターナショナルスクールに通っていました。

データサイエンスに興味を持ったのは、当時、高校の授業で取り組んだプロジェクトがきっかけです。空き地の活用法を考えるプロジェクトで地域のニーズ調査に取り組むうちに、データ分析の面白さに気づきました。

そして高校3年生で卒業後の進路を考えていた頃に「データサイエンス」という領域があることを知りました。そして帰国後、迷わず横浜市立大学のデータサイエンス学部を受験しました。

迷わず横浜市立大学のデータサイエンス学部を受験しました

——横浜市立大学データサイエンス学部で1年間学んできて感じる学部の特色はありますか?

基礎からひとつずつ積み上げていくようにデータサイエンスを学べる学部だと感じますね。1年次には「データサイエンス入門」という授業があり、「そもそもデータサイエンスとは何か?」「実際にどんな研究領域があるのか?」といった根本から理解を深めていきました。

データサイエンスでは数学も重要な要素ですが、「線形代数学」「微分積分学」といった授業でイチから学んでいけるので、数学に苦手意識のある人でも授業についていきやすいのも特徴です。

1年後期からは「プログラミング演習Ⅰ」という授業でプログラミングの勉強も始まりました。授業ではPythonを使い、コードの書き方などを実際にアウトプットしながら学ぶことができます。

データサイエンスには、無限の可能性がある

——印象に残っている授業があれば教えてください。

面白かったのは、1年後期に受講した「PBL入門」です。この授業は、企業で働く方々がゲスト講師として登壇し、データサイエンスの活用事例を紹介してくれるというもの。データサイエンスが社会でどう活用されているのかを知ることができ、貴重な経験になりました。

企業の業界は、医療系から金融系まで幅広く、データ分析・収集に特化した企業もあれば、データの活用法を提案する企業もありました。データサイエンスといってもさまざまな活用法や企業の形があることを実感すると同時に、ビジネスでの活用法をより具体的にイメージできました。

ビジネスでの活用法

データサイエンス以外では、「多文化交流ゼミ」も印象的でしたね。この授業は学生の半分以上が留学生で、日本をテーマにディベートやプレゼン発表を行いました。多様な学生の意見や声を聞けるのは興味深く、いろいろな視点が求められるデータ分析にもある種つながっているように感じました。

——小俣さんが考えるデータサイエンスの魅力を教えてください。

データサイエンスって、他の何かとの掛け合わせで初めて役に立つものだと思うんです。例えばマーケティングと組み合わせたり、医療分野など特定の領域に活用したり……。データサイエンスに掛けわせるプラスアルファの知見がなければ成り立たないんです。

でも逆にいえば、データサイエンスはどんな領域とも掛け合わせることができます。大袈裟に聞こえるかもしれませんが、掛け合わせ次第で無限の可能性があるんです。これはデータサイエンスならではの魅力です。

掛け合わせ次第で無限の可能性がある

——最近、小俣さんが力を入れている取り組みはありますか?

数理統計学の勉強会を開催している「Studentの会」に参加しています。この勉強会にはデータサイエンス学部のメンバーが多く参加していて、講義で学んだ内容をもとにグループワークで実践的に学びを深めています。そこで出会った人たちに触発されて、昨年には友達と一緒にコンペに出場しました。

ハウスハルテン
空き家の暫定利用を促すドイツ・ライプツィヒのプログラム「ハウスハルテン」をもとに施策を提案

そのひとつが「和歌山県データ利活用コンペティション」です。僕たちは地域人口を増加させるアイデアとして空き家をレンタルハウスとして利用することを提案し、その根拠付けにデータ分析を活用しました。

視野を広げて何かに興味を持つことが未来につながる

——これから挑戦していきたいことがあれば教えてください。

シンガポール国立大学が毎年夏に提供しているデータサイエンスについて学べる短期プログラムがあります。2年次にはそのプログラムに参加し、シンガポールに2週間留学したいと考えています。

将来的にはデータを活用して企業の課題を解決するビジネスコンサルタントのような仕事がしたいので、そこでも海外留学での経験や視点を活かせたらうれしいですね。

——最後に、データサイエンス系に興味がある受験生にメッセージをお願いします!

少しでもデータサイエンスに興味がある人には、ぜひ横浜市立大学のデータサイエンス学部を目指してもらえたらと思います。この学部には同じくデータサイエンス領域に挑戦する仲間がいるからこそ、数学やプログラミングに苦手意識がある人にもおすすめしたいです。

また、これからデータサイエンスについて学ぼうとしている高校生には、ぜひいろいろなことに興味を持ってもらいたいですね。繰り返しになりますが、データサイエンスは別の領域と組み合わせることで無限の可能性が生まれると考えています。今のうちに視野を広げておくことは、将来きっとデータサイエンス領域で役立つはずです。

将来きっとデータサイエンス領域で役立つはずです

取材協力

Life is Tech ! (ライフイズテック)

中学生・高校生〜社会人向けのIT・プログラミング教育サービス。2010年にスタートし、これまで100万人以上にデジタルを活用したイノベーション教育を届けている。
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Life is Tech ! (ライフイズテック)

Text by 市川茜(minimal)/Photo by 丸茂健一(minimal)

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