ゲームクリエイターの仕事内容と学べる大学
ゲームクリエイターの仕事内容
ゲーム制作は役割分業制で行われることが多く、仕事内容は以下の通りになる。
- ゲームプロデューサー:
- 予算やプロジェクト全体を統括する
- ゲームプランナー:
- 企画を考え、コンセプトをつくり上げる
- ゲームディレクター:
- チームをまとめあげ、制作スケジュールを管理する
- シナリオライター:
- プロットやストーリーを書く
- グラフィックデザイナー:
- キャラクターデザインや世界観をつくり上げる
- CGクリエイター:
- CGを駆使してキャラクターや背景を表現する
- ゲームプログラマー:
- キャラクターの動きや効果をデジタル技術で実現する
- サウンドクリエイター:
- BGMや効果音をつくり上げる
ゲームクリエイターは、これらの職業の総称であり、自分の興味や適性に合わせて、複数の業務を担当することもある。最近は、スマホ用のゲームやアプリの開発を担うケースも多い。
今やゲームが娯楽のひとつとなって久しいが、その需要と市場規模はますます拡大しており、従来のコンシューマー型からスマホアプリゲームまで幅広く展開されている。2019年には東京藝術大学の大学院映像研究科にゲームコースが開講されるなど、注目される職業のひとつだ。
ゲームクリエイターの年収や勤務先は?
ゲームクリエイターの平均年収は400万〜800万円で、日本の平均年収と比較して高い水準の場合もあるが、職種やゲームの種類、ヒット作の有無によっても大きく幅があるようだ。例えば、ゲームプログラマーの初任給は月額20万円程度で、経験とスキルを積みながら、年収を上げていくことになる。
ゲームクリエイターの勤務先として代表的なものは以下の通り。
- ゲームソフト開発会社
- ゲーム制作会社
- スマホ向けアプリ開発会社
ゲームクリエイターになるには?
ゲームクリエイターに必要な資格
ゲームクリエイターになるための特別な資格はない。ただし、取得しておくと強みになる資格はいくつかある。志望する職種に合わせてチェックしてみるといいだろう。
- CGクリエイター検定
- CGエンジニア検定
- 色彩検定
- 情報処理技術者試験
- C言語プログラミング能力認定試験
- JavaTMプログラミング能力認定試験
ゲームクリエイターに必要なスキル
ゲームクリエイターには、それぞれの役割に合わせて高度なスキルが必要になる。プロデューサーやディレクターであればマネジメント力、プランナーであれば企画力、プログラマーであればプログラミングスキル、CGクリエイターであればCGソフトのスキルなどが求められる。
以下のプログラミング言語や開発ツールを使いこなせると強みになる。
- プログラミング言語:
- C言語、C++、C#、JavaScript、Swift、Kotlin
- ゲーム開発ツール:
- Unity、Unreal Engine
ゲームクリエイターを目指せる大学・学部・学科
ゲーム制作に関する専門知識を学びたい場合には、理工系学部・情報系学部のクリエイティブ系学科を選ぶのが一般的だ。理工系大学や芸術系大学の「デザイン」を冠した学部で、ゲームクリエイターに特化したコースを探せる場合もある。
最近は、ゲームの要素をビジネスや社会活動に応用する「ゲーミフィケーション」と呼ばれる研究分野もある。これらを専門的に学べる研究室を探してみる手もあるだろう。もちろん、プログラミングを基礎から学べる「情報」系学部・学科で、ゲーム制作の裏側を体系的に学ぶという選択肢もある。
Illustration by カヤヒロヤ