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エバンジェリスト

最新のテクノロジーやITのトレンドを
ユーザーにわかりやすく伝える仕事

最新のテクノロジーやITのトレンドをユーザーや社員にわかりやすく説明し啓蒙する専門家が、エバンジェリスト。IT業界の新しい職種で、キリスト教の「伝道師(evangelist)」が語源となっている。IT技術が高度で複雑化していくなか、エバンジェリストの存在感が高まっている。

エバンジェリストの仕事内容と学べる大学

エバンジェリストの仕事内容

エバンジェリストの主な業務内容は、不特定多数のユーザーに自社サービスを説明する「セミナーでのプレゼンテーション」、取引先にIT技術を用いた自社サービスを説明する「プリセールエンジニア(個別のデモンストレーション)」、新しい製品やサービスを魅力的に伝えて問い合わせを増やす「外部メディア、SNSでの発信」、情報をアップデートしていく「事例研究」などがある。

自社製品・サービスを自社の社員に向けてプレゼンすることによって、ブランドイメージを共有し、品質向上につなげていく「インナーマーケティング」といった新しい仕事もある。

エバンジェリストの年収や勤務先は?

エバンジェリストの平均年収は700万円以上と言われており、日本の平均年収と比較して高い水準だろう。しかし、まだまだ新しい職種であり、異彩を放つ存在であるため、さらに高い年収を期待できる可能性もある。

エバンジェリストの勤務先として代表的なものは以下の通り。

  • IT企業
  • 総合コンサルティングファーム
  • IT系コンサルティングファーム

エバンジェリストになるには?

エバンジェリストに必要な資格

エバンジェリストになるための特別な資格はない。ただし、取得しておくと強みになる資格試験はいくつかある。

  • ITストラテジスト試験
  • プロジェクトマネージャ試験
  • システムアーキテクト試験

エバンジェリストに必要なスキル

エバンジェリストは、高度で複雑化するIT技術を不特定多数の大衆にわかりやすく説明しなければいけないため、プレゼンテーションのスキルはもちろんのこと、IT技術の基礎知識から最先端テクノロジーまで正しく理解していなければならない。常に学び続ける知的好奇心も必要になってくるだろう。

また、製品・サービスを売り込むだけでなく、ブランドイメージを向上させるという役割も担うこともあるため、経営的な視点も持ち合わせているといいだろう。

エバンジェリストを目指せる大学・学部・学科

エバンジェリストにはITの知識が不可欠なため、理工系大学の「情報」系学部・学科を選ぶのが一般的だろう。もしくは、文系の学部であっても、データサイエンスを専門的に学べる学部・学科ならば理想の将来像に近づけるかもしれない。

すでに文系学部に通っている大学生や就職した社会人の場合は、データサイエンス系の大学院に進学し、専門知識を深める選択肢もある。いずれにせよ、IT系の高度な知識に加え、「伝える力」を鍛える必要がありそうだ。

Illustration by カヤヒロヤ

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