DX(デジタルトランスフォーメーション)
DX(デジタルトランスフォーメーション)とは?
DXは、Digital Transformation(デジタルトランスフォーメーション)の略称。AI(人工知能)やIoT(Internet of Things/モノのインターネット)、ブロックチェーン、ビッグデータといったデジタル技術を社会に根付かせることによって私たちの生活をよりよいものへと変革していく取り組みやその手段を指す。
DXは、主にビジネス領域で使用される。デジタル化による変革の対象は、製品やサービスといった「企業の売り物」だけでなく、組織や企業文化といった「企業の内部構造」にも及んでいる。また、DXはあくまで企業の目的達成のための手段であって、目的ではないことに留意する必要がある。
昨今のDXの定義は、厳密に統一されているわけではない。そんな中、総務省の令和3年版 情報通信白書では、令和2年7月17日に閣議決定された「世界最先端デジタル国家創造宣言・官民データ活用推進基本計画」を踏襲して「企業が外部エコシステム(顧客、市場)の劇的な変化に対応しつつ、内部エコシステム(組織、文化、従業員)の変革を牽引しながら、第3のプラットフォーム(クラウド、モビリティ、ビッグデータ/アナリティクス、ソーシャル技術)を利用して、新しい製品やサービス、新しいビジネスモデルを通して、ネットとリアルの両面での顧客エクスペリエンスの変革を図ることで価値を創出し、競争上の優位性を確立すること」を定義としている。
DX(デジタルトランスフォーメーション)で何ができる?
DXの世界的な成功例とされているのがAmazonだ。もともとはインターネット通販で書籍のみを販売していたが、品揃えを拡充し、今では家電製品など広範な製品を取り扱っている。消費者にモノを売る小売業のサービスと、店舗へ買い物に行くというユーザーの行動を、デジタル技術によって変革した。
また、カスタマーレビューやレコメンド機能を導入し、従来のアナログな口コミに左右されていたユーザーの行動や販売のアドバイスを、デジタル技術の導入により変容させた点も大きい。
このように、社会における商品やサービスの形態、組織構造などの既成概念の破壊をも伴いながら、新たな価値を創出するための改革がDXなのだ。
DX(デジタルトランスフォーメーション)を学ぶ
DX(デジタルトランスフォーメーション)はどの学部・学科で学べるの?
DXを実現するAIやIoTといったデジタル技術を専門的に学ぶには、理工系大学の「情報」系学部・学科を選ぶのが一般的だ。近年、新設されている「データサイエンス」を冠した学部・学科でもDXに特化したコースが探せるのでチェックしてみよう。
また、デジタル技術によって変革される社会システムやビジネスについて学ぶには、経済学系や社会学系、法学系の学部・学科も視野に入れておきたい。DXはあくまでも手段なので、もともと興味のある分野があるならば、それを優先するのもいいだろう。
DX(デジタルトランスフォーメーション)についてもっと知りたい方は
DX(デジタルトランスフォーメーション)に関する質問、AI・データサイエンスに関する素朴な疑問、大学選びのお悩み、将来の仕事のことなど、気軽にご質問ください。X(旧Twitter)または匿名の質問箱にて受け付けています。
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