文系からも理系からもめざせる!! データサイエンス系大学特集
この特集では、高校生の未来をひらく、先生と保護者のための教育情報マガジン『SINRO! no.12』で取り上げたデータサイエンスを学べる大学・学部・学科を紹介します。AIやデータサイエンスを学んだ学生に企業も注目しています。「大学で何を学ぶか決まっていない」という人は、データサイエンス系の学部・学科に進学して、将来につながる学びのテーマを見つけるのもいいかもしれません!
駒澤大学 データサイエンス・AI教育プログラム
初心者からエキスパートレベルまで。
2段階のコースで教養から専門へと接続するプログラム
2022年からスタートしたデータサイエンス・AI教育プログラム※は、リテラシーレベルと応用基礎レベルの2段階で構成されています。中でも全学部・学科の学生が履修可能であるリテラシーレベルでは、全学共通科目の「データサイエンス・AI入門」をはじめ、「数学の基礎」、「確率・統計学入門/発展」、「プログラミング入門/初級」などの授業を用意しています。
※当プログラムは令和5年度 文部科学省「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度(リテラシーレベル)」に認定されました。
- 駒澤大学 入学センター
- 〒154-8525 東京都世田谷区駒沢1-23-1
- TEL:03-3418-9048
- 仏教学部/文学部/経済学部/法学部/経営学部/医療健康科学部/グローバル・メディア・スタディーズ学部
明治学院大学 情報数理学部
情報と数理の力で、人が主役のAI社会を創る。
明治学院大学情報数理学部は、2024年4月に開設した大学初の理系学部です。目標は、Society5.0時代において、AIやデータを活用できる人材を輩出すること。「数理・量子情報コース」「AI・データサイエンスコース」「情報システム・セキュリティコース」の3コースを擁し、学生の志向や卒業後の進路に合わせた最適なカリキュラムが整っています。既存の学部・組織との有機的な連携、産学官連携を目指す「情報科学融合領域センター」も併設されました。
- 入学インフォメーション
- 〒244-8539 神奈川県横浜市戸塚区上倉田町1518
- TEL:03-5421-5151
東洋大学
情報連携学部/総合情報学部/食環境科学部フードデータサイエンス学科
IT、スポーツ、食まで対応する3拠点
文理融合の総合大学である東洋大学では、複数の学部・学科でデータサイエンスの学びを提供しています。「文・芸・理」の知識を高度に融合させて組織や社会を変革できる人材を育成する情報連携学部、「文理融合」の3専攻で関心ある分野の専門性を高める総合情報学部、データ分析を「食」に応用するスキルを身につける食環境科学部フードデータサイエンス学科をご紹介します。
東洋大学でデータサイエンスを学べる3学部・学科
1 文・芸・理連携でDXを推進する「情報連携学部(INIAD)」
最先端のコンピュータ・サイエンスを基盤としながら、「文・芸・理」の知惠を高度に融合させ、組織や社会を変革できる人材育成を行なっています。
2 心理からスポーツまで多彩な学びが魅力の「総合情報学部」
「メディア情報専攻」「心理・スポーツ情報専攻」「システム情報専攻」の3専攻でデータサイエンスを学びながら、それぞれの専門領域を深めます。
3 「食」を科学する食環境科学部「フードデータサイエンス学科」
フードシステム学とデータサイエンスを融合させた学びで、「食」を取り巻く多様な問題の解決をめざすフードサイエンティストを輩出します。
学びの概要
現代社会は、「Society5.0」の時代を迎えようとしています。そのような社会における課題解決には、AI、IoT、ロボット、ビッグデータの分析・解析など、最新の情報技術の活用が重要です。
東洋大学では、幅広い知識を高度に融合させてDXの推進をめざす「情報連携学部」、心理、スポーツ、メディアなどの分野の専門性を磨く「総合情報学部」(2025年度から3専攻体制で専門性を深化)、データ分析により「食」に関する課題を解決する「食環境科学部フードデータサイエンス学科」(2024年度開設)など、多様なデータサイエンスの学びを展開しています。
ユニークな入試制度
情報連携学部の総合型選抜・特別入試には、プログラミングの素養や学習意欲を評価する「事前適性審査」があります。この試験を受験し、学部の定めた基準を満たすことができれば、「数学なし」の受験も可能です。
総合情報学部では、一般選抜において「文系型」と「理系型」を用意。また、定員を同数にすることで、文理融合の体制を意図的につくり出しています。
食環境科学部フードデータサイエンス学科でも若干名ながら、書類と面接で合否が決まる総合型選抜を実施しています。
卒業後の進路
情報連携学部、総合情報学部の卒業生は、IT企業のエンジニアとして就職したり、データ分析をスポーツ分野に活用したり、実に多様な分野で活躍しています。食環境科学部フードデータサイエンス学科で学んだ学生は、食品製造業、流通・小売業などの「食」に関するさまざまな分野での活躍が期待されます。
- 東洋大学
- 【情報連携学部】
- 〒115-8650 東京都北区赤羽台1-7-11
- TEL:03-5924-2100
- 【総合情報学部】
- 〒350-8585 埼玉県川越市鯨井2100
- TEL:049-239-1300
- 【食環境科学部】
- 〒351-8510 埼玉県朝霞市岡48-1
- TEL:048-468-6311
明星大学 データサイエンス学環
情報+理工+経済を連携したデータ活用を学ぶ!
データの力で人と社会に貢献することを目指して、2023年4月に新設。既存の情報学部、理工学部、経済学部と連携し、過去に蓄積されたノウハウを最大限に活用することで、データサイエンスについてより深く、実践的に学ぶことができます。データサイエンス、データエンジニアリング、ビジネスの基本的な能力を磨き、社会の諸問題における課題発見から課題解決に至る過程でのデータ活用を実践します。
明星大学データサイエンス学環の3つの特色
1 データサイエンスの根幹を成す統計学・数学の学び
少人数クラスの丁寧な指導によって、統計学と数学の学びを必修科目で確実に定着。科目担当教員による授業時間外の復習指導も実施しています。
2 実践力を身につけるための模擬体験が充実
演習系の授業で基本的な知識を固めた後、官公庁や企業が有する公開・非公開のデータを用いて実践的な分析スキルを身につけます。
3 一人ひとりの興味に応える横断的な学修システム
AIロボに関心があれば人工知能とロボティクス、都市環境に関心があれば都市経済と大気科学のように、興味に応じて履修できるカリキュラムを整備。
学びの概要
データサイエンス学環では、数学や統計学などのデータサイエンスの基礎を学ぶ「基幹科目」、情報学、理工学、経済学分野を学ぶ「応用科目」を用意しています。
基幹科目では、さまざまな事例をデータサイエンティストの視点で眺めると同時に、分析方法の数理的な妥当性と信頼性などについても学ぶことができます。その後、応用科目で、多角的な視点に立ち、多分野におけるデータサイエンスの具体的な活用方法にアプローチします。
数学・統計学の科目は学環専従の教員が担当。情報学、理工学、経済学の科目は、その分野の専門家である各学部の教員が担当しています。
注目の入試制度
入試形式としては、主に一般選抜、総合型選抜、大学入学共通テスト利用選抜があります。総合型選抜(Ⅰ期・Ⅱ期)では、数学に関する基礎的素養(数学Ⅰ・Ⅱの範囲)を測るための「基礎学力試験」、データに基づく考察や客観的評価への姿勢を測る「小論文」のいずれかが選択でき、「面接」と併せて学びの適性を測ります。
各試験の日程や受験科目は公式サイトで確認を。
卒業後の進路
データサイエンス学環を卒業した学生は、分析と予測を必要とするあらゆる業界・職種での活躍が期待されます。例えば、小売・サービス業の需要予測、物流の空車率改善、教育効果の可視化など、データを扱う職業の需要はさらに高まっていきます。
- 明星大学 データサイエンス学環
- 【その他の学部】
- 理工学部/人文学部/経済学部/情報学部/教育学部/経営学部/デザイン学部/心理学部/建築学部
- 〒191-8506 東京都日野市程久保2-1-1
- TEL:042-591-5793(アドミッションセンター)
立正大学 データサイエンス学部
平田 英隆 准教授のインタビュー記事を掲載しています。
2021年にデータサイエンス学部を開設した立正大学。コンセプトのひとつである「文系・理系どちらにも開かれたカリキュラム」の通り、幅広い領域にデータサイエンスの技術を活用しようと、4年目を迎える現在も多くの学生が課題や研究に熱意を持って取り組んでいる。自身も気象データ解析の専門家であり、データサイエンス学部で教壇に立つ平田英隆准教授に、教育の特徴や入試制度のポイントなどについて話を聞いた。
詳細はこちら
【立正大学】文系にも開かれた実践的なカリキュラムで それぞれの将来像に応じたデータ活用を学ぶ
立正大学 データサイエンス学部
平田 英隆 准教授
※2024年6月時点の取材内容
記事提供
高校生の未来をひらく、先生と保護者のための教育情報マガジン『SINRO! no.12』