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【同志社大学】「文化」を「データ」で読み解く文理融合教育のパイオニア 【同志社大学】「文化」を「データ」で読み解く文理融合教育のパイオニア

【同志社大学】「文化」を「データ」で読み解く文理融合教育のパイオニア

同志社大学文化情報学部

阪田 真己子 学部長
阪田 真己子 学部長
SAKATA Mamiko
同志社大学文化情報学部
学部長

同志社大学文化情報学部が設置されたのは2005年。「データサイエンス」という言葉がまだ社会に浸透していなかった時代に、「文化」を「データ」で解き明かす新たな学びの領域を開拓した。文理融合を教学理念に掲げ、20年にわたって人間と社会の課題にデータで向き合う人材を育ててきた同学部の学びについて、阪田 真己子学部長に詳しく聞いた。

「文化」をデータで読み解き、人間を理解できる人材を育成

環境破壊、紛争、貧困——先行きの見えない課題が山積する現代。これを同志社大学文化情報学部では「人間の時代/Human age」と位置づけている。こうした課題の解決の糸口を探るには、人間そのものを理解すること、すなわち人間の営みである「文化」を探究することが欠かせない。同学部が育てるのは、人類が長い年月をかけて積み重ねてきた文化をデータサイエンスの手法で読み解き、新たな価値へとつなげられる人材だ。

文化情報学部が設置されたのは2005年。20年にわたって人間と社会の課題にデータで向き合う人材を育ててきた。データサイエンス系学部の新設が相次ぐ今、その先駆けとして、「文化×データサイエンス」という独自の立ち位置で進化を続けている。教学理念として掲げるのは「文理融合」。研究対象としての「文化」と、方法論としての「データサイエンス」を横断し、文系・理系という枠にとらわれない発想を大切にしている。目指すのは、人文・社会科学から自然科学までのあらゆる知を融合させ、新たな価値を生み出す力「総合知」の創出につながる教育だ。阪田 真己子学部長はこう語る。

「文化情報学部では、文化とデータサイエンスを融合させた最前線の学問である『文化情報学』を学びます。皆さんには聞き慣れない学部名かも知れませんが、私たちは、この名称に強いこだわりを持っています。なぜなら、人類の所産として何世代にもわたって蓄積してきた『文化』こそが、人類を進化させ、繁栄させてきた原動力であり、その文化を科学的に追究する『文化情報学』は、人類の未来社会をより良く切り拓いていくために貢献できる学問と考えているからです」

学部の特色は以下の通り。

同志社大学文化情報学部 3つの特色

1 「文化×データサイエンス」の真の文理融合

データサイエンスの基礎をなすのは統計学や情報科学で、理系的な要素が強い。一方、その分析対象となる「文化」は、言語、芸術、経済、行動、社会といった人文・社会科学の領域に広がっている。そこで、文化を研究対象に、データサイエンスを道具として使いこなし、人間と社会を多角的に捉える——これが同志社大学文化情報学部の「文理融合」の本質だ。

「文化」をデータで読み解き、人間を理解できる人材を育成

2 4年間を自分でデザインできるカリキュラム

2024年度に刷新された新カリキュラムは、必修科目を極力抑え、学生が興味・関心に応じて4年間の学びを自分で設計できる構成になっている。専門科目は「文化科学系」「データ科学系」「先端・融合系」の3つの科目群で構成され、入門から発展へと縦に深める学びと、多様な分野へ横に広げる学びの両方を展開。1・2年次に幅広い入門科目で関心を見極め、3年次の「ジョイント・リサーチ」「リサーチ・セミナー」から、4年次の卒業研究にあたる「リサーチ・プロジェクト」に至るリサーチ科目群へとつないでいく。

4年間を自分でデザインできるカリキュラム

3 学生を「研究機関の一員」と位置づける学び

文化情報学部の学生は、教育機関の単なる「利用者」ではなく、研究機関の「一員」として扱われる。多様な背景を持つ学生と教員が同じ目標に向かって協働し、ひとりでは到達できない集合知を生み出していく。グループで探究に取り組み、異なる立場を尊重して融和する経験によって、変化の激しい社会に柔軟に対応する力を身につけることができる。

【特徴的な授業やプログラム】
文理融合の真価を体感する探究型演習「ジョイント・リサーチ」

文化情報学部の学びを象徴するのが、3年次前期に取り組む探究型演習「ジョイント・リサーチ」だ。1・2年次に培った文化の知識とデータサイエンスのスキルを土台に、文理融合的なテーマごとに編成されたクラスに分かれ、グループ単位でプロジェクトに挑む。専門の異なる複数の教員が共同で担当するのもこの科目ならではの特色だ。

「ジョイント・リサーチ」イメージ

学びの中心は、グループでの議論と協働。得られたデータから自ら問題を発見し、実験・調査・分析を重ねて意味のある知見や解決法を導き出していく。例えば、行動科学・言語学・ロボット工学の教員が主導するクラスでは、ロボットやアバターといった人工物と人間とのコミュニケーション行動を題材に実験を実施。実験の方法を学び、自ら立てた仮説をデータで検証することで、人間のコミュニケーションの特性を科学的に解析し、その知見を応用する力を養っていく。

こうしたグループでの探究は、専門知識やスキルの習得に加え、議論や協力関係を築く過程で、知的コミュニケーション能力が磨かれ、他者の視点から物事を捉える姿勢が身につく。ここで得た経験は、3年次後期からの研究室での研究活動である「リサーチ・セミナー」、卒業研究にあたる「リサーチ・プロジェクト」へと確かに引き継がれていく。

【注目すべきプロジェクト】
能や百人一首も研究対象にする「文化情報学トピックス」

データサイエンス系の学部でありながら、文化情報学部が大切にするのは、分析の対象となる「文化」そのものへの深い見識だ。それを象徴するのが、教養科目「文化情報学トピックス」である。伝統文化から現代のマンガ・アニメまで、多彩なジャンルの文化を第一線の講師が解説する。

なかでも「京都の伝統文化」では、能や香、百人一首かるたといった京都ならではの伝統芸能の特質を、長年活躍するプロが実演を交えて講義する。京都という土地に根ざした同志社大学だからこそ実現できる、貴重な学びの機会だ。文化への鋭い視点を養うこの学びが、データで文化を読み解く研究の出発点となる。さらに、文学部と共同開発した「論理的思考教育プログラム」も用意され、複雑な論証を読み解き組み立てる力を磨いていく。

【注目の入試制度】
文系からも理系からも挑戦できる「文理融合」型の選抜

同志社大学文化情報学部の一般選抜には、「全学部日程」と「学部個別日程」があり、いずれにも文系型と理系型が用意されている。文系型は「英語」「国語」「地歴・公民または数学」の3教科、理系型は「英語」「数学」「理科」の3教科で受験する。文系・理系どちらの学びを重ねてきた受験生にも門戸を開く構成は、文理融合を掲げる同学部らしい設計といえる。このほか、大学入学共通テストを利用する入試も実施している。

さらに、年内の総合型選抜にあたる「自己推薦入試(横断的思考力評価型入試)」もあり、学部の理念に沿って、分野を横断して考える力を評価する。こちらは、教科の枠を超えた思考力や探究への意欲を持つ受験生に適した選抜方式になっている。

【想定される進路】
マスコミ・情報通信を中心に、専門職から総合職まで

文化情報学部の卒業生のキャリアは、大きく2つに分けられる。ひとつは、データサイエンスの手法を極め、大学院を経て研究開発職や企業のデータサイエンティストとして活躍する「ディベロッパー」型。もうひとつは、文化に関する知識とデータサイエンスの知識をバランスよく身につけ、それらを応用して企業の総合職などで力を発揮する「ハイレベルユーザー」型だ。

就職先業界比率

具体的な就職先としては、メーカー、マスコミ・情報通信分野への就職が多く、ほかにも金融、流通、サービス業など、幅広い業界で卒業生たちが活躍している。主な就職先は以下の通り。

<主な就職先>

味の素、NTTデータ、KDDI、ソニーグループ、任天堂、富士通、日立製作所、トヨタ自動車、キーエンス、東京エレクトロン、東京海上日動火災保険、みずほフィナンシャルグループ、三井物産、TOPPAN、大阪府、京都府 ほか

<進学実績>

同志社大学大学院文化情報学研究科、東京大学大学院情報学環・学際情報学府、京都大学大学院人間・環境学研究科、大阪大学大学院基礎工学研究科、滋賀大学大学院データサイエンス研究科 ほか

互いに「学び合い」ながら、新しい価値を「共創」しよう!

同志社大学文化情報学部では、卒業後に大学院文化情報学研究科へ進学し、研究をさらに深める道も開かれている。学部時代に、文献調査からデータの収集・集計・分析まで、文理の枠を超えた研究技法を身につけ、主体的な研究の計画と遂行を通じて思考力・判断力・表現力を磨いていく。

人々が何を求め、何に幸せを感じ、どんなときにどう行動するのか。こうした問いをデータから深く解釈し、人間に本当の幸福をもたらす事業や、持続可能な社会の実現に資する知を生み出す。それが文化情報学部の目指すゴールなのだ。

最後に阪田学部長から受験生に向けたメッセージをいただいた。

「人類は長いその歴史の中で、自分とは異なる他者と互いに学び合うことで文化を育んできました。文化情報学部では、最前線の学問分野に身を置きながら、自分とは異なる背景、知識、価値観を持つ他の学生、そして教授陣も加わって互いに『学び合い』ながら、新しい価値を『共創』し、そして社会の知的多様性に貢献する喜びを体験してもらいたいと考えています。自分でも気づいていないポテンシャル(磨けば光る原石)を引き出し、そして大きく伸ばしたいと願うチャレンジ精神溢れる皆さん、文化情報学部でお待ちしています」

※掲載情報は、2026年10月時点のものです。

Text by 丸茂健一(minimal)

2027年度入学者選抜情報

同志社大学文化情報学部が対象の一般選抜は、一般選抜入学試験の全学部日程(文系・理系)と学部個別日程(文系型)(理系型)、大学入学共通テストを利用する入学試験(個別学力検査を課さない・B方式)(個別学力検査を課す・A方式)がある。
入試日程は以下の通り。

一般選抜入学試験
全学部日程(理系) 全学部日程(文系) 学部個別日程
(文系型)(理系型)
出願期間 12/21(月)〜1/7(木)
試験日 2/4(木) 2/5(金) 2/7(日)
合格発表日 2/16(火)
入学手続締切日 第1次:2/25(木)
第2次:3/24(水)
大学入学共通テストを利用する入学試験
B方式 A方式
出願期間 12/21(月)〜1/7(木) 1/8(金)〜1/22(金)
試験日 大学入学共通テスト 1/16(土)、1/17(日)
個別学力検査 課さない 2/27(土)
合格発表日 2/16(火) 3/5(金)
入学手続締切日 第1次:2/25(木)
第2次:3/24(水)
第1次:3/11(木)
第2次:3/24(水)

詳細は当該年度の入学者選抜要項にて必ずご確認ください。

詳細はこちら
同志社大学 学部入試情報サイト

UNIVERSITY INFO

同志社大学文化情報学部
DOSHISHA UNIVERSITY Faculty of Culture and Information Science
融合の真価が繋ぐ、私たちの未来
同志社大学文化情報学部
融合の真価が繋ぐ、私たちの未来

「文化」を「データ」で読み解くことで人間を理解

これからは「人間の時代/Human age」。環境破壊、紛争、貧困など、先行きの見えない課題の解決の糸口をさぐるためには、人間を理解すること、すなわち、人間の営みである文化を探究することが重要となる。文化情報学部では“人間が何を求め、何を幸せと感じ、どのようなときにどんな行動をとるのか”を考察してデータを深く解釈し、人間に本当の幸福をもたらす事業や持続可能な社会の実現に資する総合知の創出を見据えている。

カテゴリ

私立大学

学部・学科

【データサイエンスを学べる学部】
■文化情報学部/文化情報学科
■理工学部/インテリジェント情報工学科、情報システムデザイン学科、電気工学科、電子工学科、機械システム工学科、機械理工学科、機能分子・生命化学科、化学システム創成工学科、環境システム学科、数理システム学科
【その他の学部】
■神学部 ■文学部 ■社会学部 ■法学部 ■経済学部 ■商学部 ■政策学部 ■生命医科学部 ■スポーツ健康科学部 ■心理学部 ■グローバル・コミュニケーション学部 ■グローバル地域文化学部

主な就職実績

文化情報学部
【一般企業・公務員】味の素、NTTデータ、KDDI、ソニーグループ、任天堂、富士通、日立製作所、トヨタ自動車、キーエンス、東京エレクトロン、東京海上日動火災保険、みずほフィナンシャルグループ、三井物産、TOPPAN、大阪府、京都府 ほか
【大学院進学】同志社大学大学院文化情報学研究科、東京大学大学院情報学環・学際情報学府、京都大学大学院人間・環境学研究科、大阪大学大学院基礎工学研究科、滋賀大学大学院データサイエンス研究科 ほか

所在地・アクセス

京田辺キャンパス(文化情報学部)
〒610-0394 京田辺市多々羅都谷1-3
近畿日本鉄道 京都線「興戸」駅より徒歩約15分

問い合わせ先

入学センター
TEL:075-251-3210 FAX:075-251-3082

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