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【広島大学】新プログラム制で進路に応じた情報教育を提供する 【広島大学】新プログラム制で進路に応じた情報教育を提供する

【広島大学】新プログラム制で進路に応じた情報教育を提供する

広島大学情報科学部

2018年に開設され、データサイエンスとインフォマティクスを両輪とした情報科学教育を実践してきた広島大学情報科学部。2022年からは新たにプログラム制を導入し、さらに高度できめ細かな専門教育を実施。ビッグデータ、人工知能などの先端的な理論やスキルを学び、さまざまな分野に応用できる柔軟性の高い人材を育成している。

データサイエンスを他分野に応用し社会の課題を解決できる人材を育成

気象変動をはじめとする全地球規模の課題解決やゲノム配列の分析、消費者行動の解析などにおいてビッグデータを応用するためには、学問分野を越えて複合的に絡み合う社会的ニーズや課題を俯瞰しながら解決策を探る必要がある。
広島大学情報科学部では、データサイエンスが本来持つ多分野への応用性・有用性を十分に理解し、情報科学を基盤とした科学的論理性と分析力、コミュニケーション力を備えた、国際通用性の高い人材を育成している。

データサイエンスを活用した課題解決に注目が集まる一方、従来の大学では理工、保健、経済、教育などの各専門分野に応じた教育が個別に展開されてきた。また、既存の情報系の学部・学科では、データの処理技術やハードウェア・ソフトウェアの教育に重きが置かれ、生成されるコンテンツ自体にはあまり興味が注がれていなかった。
そこで情報科学部では、そうした既存の枠組みを取り払うべく、データに関連するコンテンツの理解と実践的な活用、それに基づく問題解決能力、大規模なデータの効率的な処理技術を体系的・統合的に学ぶカリキュラムを実施している。 学部の特色は以下の通り。

広島大学情報科学部 3つの特色

1 3つのプログラムに分かれて専門性を磨く

広島大学情報科学部は、広範囲にわたる情報科学分野をより専門的に追究するために「計算機科学プログラム」「データ科学プログラム」「知能科学プログラム」という3つのプログラムを開設している。学生は2年次に3プログラムのうちからひとつを選択することができる。

2 学生の興味と進路に応じた3つの履修モデル

3年次には自分の将来を見据え、3つの履修モデルからひとつを選択することができる。従来の卒業論文に準ずるモデルとして、基礎から応用まで幅広い知識や技能の修得をめざす「基礎履修モデル」、他学部の専門領域を横断して世界で活躍できる能力を育成する「融合履修モデル」、産業界と連携して社会の実践力・即戦力となるための力を育む「実践履修モデル」を導入している。

プログラム

3 地域の企業と連携した実践的な教育プログラム

地域とのつながりが強いところも国立大学である広島大学ならではの特長だ。具体的には、地元主要企業の実務家を招いたオムニバス形式の授業を履修することができる。また、「実践履修モデル」において情報系分野では 国立大学としては日本初となる「コーオプ教育」科目である「長期フィールドワーク」が2024年度から実施さ れる。「コーオプ教育」は、企業において長期(8か月間)の雇用で、実際に業務に従事しながら実践的に学ぶ 大学での教育と学外での就業体験学習を組み合わせた大学主導型の教育プログラムであり、2024年度は以下の 企業の協力を得て実施する。今後、協力いただける企業を増やしていく予定である。
【企業名(2024年度)】マツダ株式会社/マイクロンメモリジャパン株式会社/株式会社ドリーム・アーツ/ 中国電力株式会社/株式会社広島銀行/復建調査設計株式会社

履修モデル

【特徴的な授業やプログラム】
プログラム制と履修モデルを組み合わせ
自分に合ったカリキュラムで学ぶことができる

次に特徴的な授業について見ていこう。広島大学情報科学部の特徴は、情報科学分野をより専門的に深めるために3つのプログラムを展開していること。

「計算機科学プログラム」では、社会を支えるICT(情報通信技術)のハードウェアやソフトウェア、ネットワークに関する基礎から応用までを体系的に学ぶ。 「データ科学プログラム」では、コンピュータや情報処理技術を学んだうえで、ビッグデータを含むさまざまなデータの処理や分析を効率よく行うための専門科目を体系的に学ぶ。 「知能科学プログラム」では、人工知能機械学習、IoTなどに関する専門知識を基礎から応用まで体系的に学んでいく。

学生は2年次にそれぞれのプログラムに分かれ、3年次からはさらに3つの履修モデルからひとつを選択することができる。自身の関心や進路に応じてプログラム・履修モデルを組み合わせれば、自分にぴったりの専門的な学びを実現することができるだろう。
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広島大学情報科学部 教育課程編成・実施の方針

【注目すべきプロジェクト活動】
産業界と連携した実践的なプロジェクト

広島大学情報科学部には、産業界と連携した独自のプロジェクトがある。夏季休暇中の5日間を利用して開催される「プロジェクト研究」では、大手企業におけるインターンシップ型の講義を開講。プログラミングなどの技術が実社会でどのように活用されているのかを学ぶとともに、データサイエンス技術を用いた課題解決策をプレゼンテーションする機会も提供している。

産業界と連携した実践的なプロジェクト

【この学部に特化した入試制度】
一般選抜のほか多様な独自選抜も

広島大学情報科学部の入学者選抜は「前期入試」「後期入試」「広島大学光り輝き入試 総合型選抜」「広島大学光り輝き入試 学校推薦型選抜(地方創生枠)」に分かれている。前期入試にはA型とB型があり、それぞれ大学入学共通テストと個別学力検査(数学・外国語)の受験が必須となる。B型の個別学力検査では、数学Ⅲまでが試験範囲となっているので要注意だ。
後期入試では、個別学力検査に代わって面接試験が実施される。「広島大学光り輝き入試 総合型選抜」では、出願書類(調査書および自己推薦書)、 筆記試験、面接、大学入学共通テストなどを用いて選考が行われる。

「広島大学光り輝き入試 学校推薦型選抜(地方創生枠)」は、広島県への定着促進を目的として、卒業後に広島県内で就職する強い意志のある受験生を対象とした学校推薦型選抜となっている。この選抜により入学する学生は、卒業後一定期間県内でDX推進に資する業務に従事することで奨学金が全額免除となる。推薦要件には、サマーキャンプへの参加、オンデマンド講義の受講が加わっており、事前に大学の授業を体験できる。選抜では、出願書類(調査書、志望理由書、推薦書など)、オンデマンド講義に基づいた筆記試験、面接を用いて選考が行われる。
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広島大学入試情報

【想定される進路】
データサイエンスの学びは多分野に応用できる

データサイエンスの学びは他分野に応用できる

経済産業省により「2030年には約80万人のIT人材不足が生じる」との予想が発表されているほど、情報科学に精通した人材は強く求められている。広島大学情報科学部が育成する「データを的確に理解し、有効利用できる人材」は、現代社会において分野を問わずあらゆる方面で活躍することができるだろう。

具体的には、「データサイエンティスト」「データアナリスト」といったデータ分析のスペシャリストとしての進路や、「システムアーキテクト」「情報サービスエンジニア」といったシステム面から技術開発を支える職種を見据えることができる。IT業界はもちろんのこと、金融業界や官公庁、放送業界など、幅広い業界に人材を輩出している。

※掲載情報は2024年9月時点のものです。

Text by 上垣内舜介(minimal)

UNIVERSITY INFO

広島大学情報科学部
HIROSHIMA UNIVERSITY School of Informatics and Data Science
新プログラム制で進路に応じた情報教育を提供する
広島大学情報科学部
新プログラム制で進路に応じた情報教育を提供する

新プログラム制で進路に応じた情報教育を提供する

2022年より新たに導入されたプログラム制が特長。学生は2年次より「計算機科学プログラム」「データ科学プログラム」「知能科学プログラム」のうちから一つを選択し、より専門性に特化した学びを得ることができる。地域の産業界との連携も強く、フィールドワークや有給/長期インターン形式の実務的な履修を予定している。

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国立大学

学部・学科

【データサイエンスを学べる学部】
■情報科学部/情報科学科
【その他の学部】
■総合科学部 ■文学部 ■教育学部 ■法学部 ■経済学部
■理学部   ■医学部 ■歯学部  ■薬学部 ■工学部
■生物生産学部

主な就職実績(2023年度卒業生の実績)

情報科学部
マツダ/JR九州システムソリューションズ/アイ・エル・シー/アルプス技研/富士通/日立製作所/日本電気/小松製作所/レベルファイブ/大塚商会/広島銀行/NTT西日本/ジェーシービー/キャノンマーケティングジャパン/中国電力ネットワーク/NTTデータ中国/日鉄ソリューションズ

所在地・アクセス

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