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ゲームプログラマー
プログラミング言語を駆使して、
ゲームをダイナミックに動かすプロ
ゲームプロデューサーやゲームプランナーが作成した設計書に基づき、プログラミング言語を駆使してゲームを構築していくのがゲームプログラマーの仕事。eスポーツの世界的な盛り上がりやコロナ禍から続く「巣ごもり需要」によって、ゲーム業界の好景気は続いており、ゲームプログラマーのニーズも高まっている。
ゲームプログラマーの仕事内容と学べる大学
ゲームプログラマーの仕事内容
ゲームプログラマーの仕事は、プロデューサーやプランナーの設計書に基づき、ゲーム環境を構築していくこと。ゲーム内の仮想世界、キャラクターの動きや音声設定、装備品の効果などをC++、C言語などのプログラミング言語を用いて細部まであらゆるものを構築していく必要がある。
スマホゲームなどであれば数人で分担して作業することも多いが、大規模なものになると、キャラクターの動作、ステージ移動の際の切り替え、全体のシステムなどと業務ごとに分担をすることになる。
その後、テストやデバッグ(欠陥探し)を繰り返し、不具合を修正していくことも大切な業務だ。また、ゲームをリリースした後になって初めて見つかるバグや、新機能追加のためにバージョンアップを行うこともあるので、適宜メンテナンスしていくことも求められる。
近年、ゲーム市場の大部分は、据え置きゲーム機などのコンシューマーゲームからスマホゲームなどのモバイルゲームへと移行している。それに伴ってモバイルゲームの開発本数が増加傾向にあり、モバイル端末向けゲームプログラマーの需要が上昇傾向にあるようだ。
ゲームプログラマーの年収や勤務先は?
ゲームプログラマーの平均年収は300万〜800万円と勤務先の規模や個人のスキル、携わるゲームのジャンルによって大きく幅がある。年収を上げるには、スキルを積んで、ゲームの全体像をつくる上流工程を目指すのが近道になるだろう。
ゲームプログラマーの勤務先として代表的なものは以下の通り。
- ゲームソフト開発会社
- ゲーム制作会社
- スマホアプリ制作会社
- オンラインゲーム制作会社
ゲームプログラマーになるには?
ゲームプログラマーに必要な資格
ゲームプログラマーになるための特別な資格は特にない。ただし、取得しておくと強みになる資格はいくつかある。就職活動の面接時に自作したプロダクトの提出が求められることもあるので、学生時代から実際にゲームを自主開発してみるのがいいだろう。
- 基本情報技術者試験
- C言語プラグラミング能力認定試験
- Java™プログラミング能力認定試験
ゲームプログラマーに必要なスキル
ゲームプログラマーは設計書通りにゲームを構築していくことやユーザーの求めているものを汲み取って表現していく必要がある。そのためには高度なプログラミングスキルやゲームが好きであることも大切になるだろう。また、3Dゲームを制作していく際には数学の知識が必要になることもある。
以下のプログラミング言語やツールを使いこなせると強みになる。
- プログラミング言語:
- C++、C#、JavaScript、Swift、Kotlin
- ゲーム開発ツール:
- Unity、Unreal Engine、Blender
- プログラミングツール:
- Visual Studio、Git
ゲームプログラマーを目指せる大学・学部・学科
ゲームプログラマーになるための知識を専門的に学ぶには、理工系大学の「情報」系学部・学科を目指すのが一般的だ。より専門的に学びたい場合には、志望大学にゲームプログラミングのコースや研究室があるか探してみるといいだろう。
大手のゲームソフト開発会社に就職した先輩は、多くの場合、学生時代からゲームプログラミングの大会などに出場し、自作のゲームを発表してきた経験を持つ。まずは、手を動かしながら、プログラミング言語の世界にどっぷり浸かる大学生活を送るのがいいだろう。
Illustration by カヤヒロヤ
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