首都圏・西日本で増加中! 国公立&私立大学「データサイエンス学部」まとめ
情報系・データサイエンス系の大学・学部のトレンドを編集部が独自取材。多種多様な名称の関連学部が増えるなか、2017年4月に日本に初めて開設した「データサイエンス学部」も新設が進んでいる。
今回は、全国の国公立・私立大学の「データサイエンス学部」をピックアップした。情報学部など、その他の学部と比較したい人は、当サイトの東日本、西日本エリアの学部・学科等のまとめも参考にしよう。
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東日本で情報系/データサイエンスを学べる大学・学部・学科まとめ
西日本で情報系/データサイエンスを学べる大学・学部・学科まとめ
政府が国を挙げてIT人材育成に注力
経済産業省の予測によると、2030年にはIT人材が約79万人不足する。そこで現在、政府が国を挙げてIT人材育成に力を入れている。文部科学省では、2021年度から「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度」を開始し、各大学が取り組む優れた教育プログラムを認定中。
一方、国公立を問わず、大学の情報系・データサイエンス系の学部・学科の新設も増えている。
「情報」や「データサイエンス」を冠するさまざまな学部があるなか、「データサイエンス学部」は、2017年4月に滋賀大学が日本で初めて開設した比較的若い学部。首都圏では翌年の4月に横浜市立大学が初めて開設し、以降も主に首都圏と西日本での新設が進められている。
そもそも、「データサイエンス」とは?
データサイエンスは、数学、統計学、情報学、コンピュータサイエンスなど幅広い学問領域が基盤となっている。これらの専門知識を駆使して、データを収集、整理、分析、モデル化、可視化、評価する手法を身に付けて、さまざまな社会課題を解決することが、データサイエンスの目的といえるだろう。
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国公立&私立大学の「データサイエンス学部」
滋賀大学データサイエンス学部
企業と一緒にリアルな社会課題の解決を経験できる
滋賀大学データサイエンス学部では、企業や公的機関と連携した課題解決型のプロジェクト学習を多数展開。学生たちが企業と一緒にリアルな社会課題の解決を経験できる環境が整っている。また、情報学、統計学などデータサイエンスの基盤となる専門分野の教員が多数在籍し、幅広いテーマの研究室を探すことができる。
横浜市立大学データサイエンス学部
文理融合の柔軟なカリキュラムが特長
2018年に首都圏初のデータサイエンス学部として誕生。文理融合の柔軟なカリキュラムを特色として、データサイエンスの教育・研究を社会実装につなげる先進的な取り組みを続けている。SDGsや医療分野と連携した研究にも力を入れている。
名古屋市立大学データサイエンス学部
東海エリア初のデータサイエンス学部
東海エリア初のデータサイエンス学部として、2023年4月に誕生した名古屋市立大学データサイエンス学部。文・理・医・薬までカバーする8つの学部、5つの附属病院を有する総合大学という強みを活かし、東海地域の産業を支えるデータサイエンス人材を育成している。
下関市立大学データサイエンス学部
データから新しい価値を創造する高度職業人を育成
社会情勢の変化の中、データから新しい価値を創造する高度職業人を育成するため、2024年度に創設予定。データ分析に用いる統計・数理の知識、人工知能などのアルゴリズムに関する知識を身につけた人材を育成する。
明星大学データサイエンス学環
データサイエンスをより実践的に学べる環境を!
「データサイエンス学環」では、情報学部、理工学部、経済学部の学びを環状につなぐことにより、データサイエンスについてより深く、より実践的に学ぶことができる。データサイエンス力、データエンジニアリング力、ビジネス力の基本的な能力を磨き、社会の諸問題における課題発見から課題解決に至る過程でのデータ活用を実践することができる。
武蔵野大学データサイエンス学部
イノベーションを起こせるビジネス力を育成
「物事の本質を見抜こうとする力」と「より豊かで持続可能な社会を実現しようとするアイディア」により「人類にとって価値のある知を創造」しようとする「データサイエンティスト」を輩出。データを分析し、新たな価値を創造、そして、イノベーション(革新)を起こせるビジネス力を育成する。
大妻女子大学データサイエンス学部
データサイエンス×ビジネスで文理融合の知見を備えた女性を育成する
2025年4月に開設。卒業後の就職を見据え、ビジネスへの応用に焦点を当てたカリキュラムを用意。統計・情報系とビジネス系の両方の科目群を学び、入門、基礎、発展と段階的に学修を進めることができる。経済学・経営学と併せて学びながら、個々人の状況に応じた数学などの学びのサポートが充実。また、企業等のデータに実際に触れ、現場の課題を発見・解決するPBL型の実践的な授業も実施される。
立正大学データサイエンス学部
幅広いデータサイエンスの応用を実践的に学ぶ
立正大学データサイエンス学部は、「文理融合型」のカリキュラムで、データサイエンスを広く実社会に応用し、社会のあらゆる現場で新たな価値を生み出す即戦力となるデータサイエンティストを養成することを教育目標としている。金融、マーケティングから観光、スポーツ、政策立案まで、幅広いデータサイエンスの応用を実践的に学ぶことができる。
京都女子大学データサイエンス学部
理系・文系どちらにも開かれた「学びの場」
文系・理系を問わず、データと社会のつながりに関心のある人に向けたデータサイエンスに必要な知識・技能を教育。社会の諸課題を発見する感性、科学的に洞察するためのデータ収集・処理・分析能力を身につけ、データサイエンスの深い教養と専門知識を活かして課題解決に貢献できる人材を養成する。
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京都女子大学データサイエンス学部データサイエンス学科
大阪成蹊大学データサイエンス学部
超少人数教育で基礎から丁寧に学べる体制が魅力
データのスペシャリストを育成するため、情報処理学会データサイエンス・カリキュラム標準(専門教育レベル)に基づく、充実した教育を展開。文系出身の学生でも、基礎から丁寧にスキルを身につけられる体制が整う。超少人数教育を展開し、教員と学生の共同研究室「Co-Labo(コラボ)」によるゼミ活動にも注目が集まる。
博多大学データサイエンス学部(仮称)
博多の街をキャンパスとした街中(まちなか)大学
九州初となる本格的なデータサイエンス学部データサイエンス学科を擁する単科大学として、2026年4月開設予定。「充実した教授陣」と「高速大容量通信&高性能コンピュータシステムが整備された先進の教育環境」を特徴とし、「専門領域研究者である先生」と「最新設備に恵まれた教育環境」を準備して、データ駆動型社会を支えるデジタル人材を志す「あなた」の学びを支援する。
なお、2026年4月の開学を目指して設置認可申請中のため、説明内容は今後変更される可能性がある。
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Text by 編集部/Illustration by Frogella / PIXTA