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メタバース

メタバースとは?

メタバース(Metaverse)という用語は、「超越した」という意味を持つ「Meta」と「宇宙」という意味を持つ「Universe」を組み合わせた造語。コンピュータの中に存在する3次元の仮想空間のことを指す。

メタバース上では、アバターと呼ばれる分身を介して参加者同士がコミュニケーションをとることができる。ゲームやイベントなどをオンライン上で楽しめるだけでなく、仮想空間のオフィスにアバターで出社し、同僚とコミュニケーションをとりながら業務に取り組む「バーチャルオフィス」などのビジネス利用も広がっている。

メタバースという言葉が初めて使われたのは、SF作家のニール・スティーヴンスンが1992年に出版したSF小説『スノウ・クラッシュ』だと言われている。それに先立つ1986年、メタバースの先駆けとも言われる米ルーカスフィルムのオンラインゲーム『Habitat(ハビタット)』がサービスを開始。その後、2003年に現在のメタバースの原型ともいえる米リンデンラボの『セカンドライフ』がリリースされ、日本でも2007年ごろにブームになった。

当時はインターネットの速度やパソコンの処理能力が現在ほど発達しておらず、一過性の流行となったが、2021年にフェイスブックが「メタ」に社名変更し、コロナ禍でオンライン需要が増えたことなどを契機にメタバースは再注目されている。

メタバースで何ができる?

メタバースは、ゲームとビジネスの分野で活用が広がっている。例えば、オンラインゲームの『フォートナイト』や『あつまれ どうぶつの森』などでは、アバターを介してゲームの世界に参加し、参加者同士が交流することができる。

これらのゲーム空間内では、芸能人がライブやコンサートを開催したり、ファッションブランドがアバターに着せる服や靴などを販売したり、企業がバーチャル店舗を出店したりするなど、利用の方法も広がっている。

メタバースを学ぶ

メタバースはどの学部・学科で学べるの?

メタバースを専門的に学べる学部・学科はまだほとんどないが、理工系大学の「情報」系学部・学科で、メタバースを構成する基本的な技術である3DCGやAI(人工知能)VR(バーチャルリアリティ)AR(拡張現実)、プログラミングについて学ぶことができる。

また、メタバースとかかわりが深いNFTや仮想空間とビジネスの関係を学ぶには、経済学系や社会学系の学部・学科の中から専門の教員やゼミナールを探すといいだろう。また、近年新設されているデータサイエンス系学部・学科でもメタバースや仮想空間について研究している教員やゼミナールを探せることが多い。

亜細亜大学経営学部データサイエンス学科など、独自のメタバース空間をつくり、学びに活かしている大学もあるので、オープンキャンパスなどで体験してみるといいだろう。

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