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情報教員
プログラミングなど情報学の基本を
わかりやすく生徒に伝える仕事
コンピュータの構造、プログラミング言語、情報デザイン、情報社会の歴史などを学校で生徒にわかりやすく伝えるのが情報教員だ。文部省による学習指導要項の改訂を受け、2022年度からは高校で新たに「情報Ⅰ」が必修に。「情報」の教員免許を持つ人材はますます求められている。
情報教員の仕事内容と学べる大学
情報教員の仕事内容
情報教員は現在、小学校、中学校、高校でそれぞれ活躍している。ここでは高校の「情報科」教員について解説する。高校の「情報科」教員の仕事は、①情報社会の問題解決、②コミュニケーションと情報デザイン、③コンピュータとプログラミング、④情報ネットワークとデータ活用の4つを生徒たちに学習させること。さらに、授業資料の作成、成績処理、提出物の確認など、従来の教員らしいものも多い。また、授業で使うPCや実習室の管理・メンテナンスなども大切な業務となる。
その他、小学校ではコンピュータの基本的な操作から簡単なプログラミング体験、中学校では「計測・制御のプログラミング」や「情報セキュリティ」について教える情報教員もいる。こちらは、文部科学省が導入を推奨している「ICT支援員」が担うケースが多い。
2022年度からの高校における「情報科」の必修化、さらに2025年度から大学入学共通テストの出題科目に「情報Ⅰ」が加わることにともない、情報教員のニーズはますます高まっている。
情報教員の年収や勤務先は?
公立高校教員の平均年収は650万〜700万円となっている。私立学校の教員ならば、さらに高い年収も期待できる。ただ、情報教員の場合は、担当コマ数の少なさなどから、非常勤講師としての勤務も多い。そうなると年収としては、正職員の平均に満たないことも見込まれるだろう。
情報教員の勤務先として代表的なものは以下の通り。
- 公立/私立高等学校
- 公立/私立通信制学校
情報教員になるには?
情報教員に必要な資格
高校の「情報科」教員になるためには、高等学校教諭一種免許状(情報)が必要になる。取得するには「情報科」の教職課程を有する4年制大学に通う必要があり、既に大学を卒業している人であれば通信制大学の必修教科のみを履修して取得することも可能となっている。
また、プログラミングを教えることにもなるので、それらの専門的な資格を取得していると就職には有利になるだろう。
- 高等学校教諭免許状(情報)
- ICT支援能力認定試験
- 教育情報化コーディーネーター(ICTE)検定
- ITパスポート
- 情報検定(J検)
- P検(ICTプロフィシエンシー検定試験)など
情報教員に必要なスキル
情報教員は、高度で複雑化する情報社会やコンピュータに触れることの楽しさを「教えるスキル」が必要になる。そのためには、C言語などのプログラミングの基本言語、Scratchなどの教育用プログラミング言語、ICTツールの基礎技術、最新の情報社会について常に学んでいく姿勢も必要になるだろう。
情報教員を目指せる大学・学部・学科
高校の「情報科」の教員になるためには高等学校教諭一種免許状(情報)が必須となる。これは「情報科」の教職課程を有する4年制大学に通うことで取得できる。専門的な知識を学ぶには、理学部や工学部の「情報」系学科に進むのが正しい選択だろう。
既に大学を卒業している場合は、通信制大学で必修教科のみを履修して、「情報科」の教員免許を取得することも可能だ。そちらをチェックしてみるのもいいだろう。
Illustration by カヤヒロヤ
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