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開発職
専門的な研究成果を用いて、
まだ世界にない何かを創造する
基礎研究の成果を活用して新たな商品・サービスを開発するエキスパート。商品開発に必要な技術を開発する役割も果たす。製薬会社、食品メーカー、化粧品メーカーなどの花形であり、次々と商品を世に送り出していくやりがいの多い仕事といえる。
開発職の仕事内容と学べる大学
開発職の仕事内容
開発職は、研究開発職、商品開発職、技術開発職の大きく3つに分けられる。
研究開発職の仕事は、チームの研究成果を既存商品の改良に反映させたり、新たな商品開発に役立てたりすること。大企業であれば分業が進んでおり開発に専念することもできるが、中小規模の場合は研究を行いながら、その成果を製品に落とし込んでいく役割も担うことが多い。
商品開発職の仕事は、研究の成果を用いて商品をつくり出すこと。企画部門から提示された商品イメージに合わせて、消費者や社会のニーズを把握するマーケティング戦略を行いながら、他社との差別化を意識し、商品化していくこと視点も求められる。
技術開発職の仕事は、商品開発の際に必要な技術をつくり出すこと。まだ世に出ていない技術を開発できたときには特許も取得でき、会社の利益に貢献できる。また、生産設備の設計・改良を行い、製品を安定的に大量生産できる体制を整えていくことも大切な業務となる。
開発職の年収や勤務先は?
開発職の平均年収は400〜800万円で、業界や職種によっても大きく幅があるようだ。職種別では、研究開発職が年収520万円〜、商品開発職が年収430万円〜、技術開発職が年収450万円〜となっている。
開発職の勤務先として代表的なものは以下の通り。
- 化学メーカー
- 食品メーカー
- 化粧品メーカー
- 医薬品メーカー など
開発職になるには?
開発職に必要な資格
開発職になるための特別な資格はない。業界ごとに取得しておくと強みになる資格はいくつかあるが、まずは研究の成果を残すことが大切になるだろう。
- 知的財産技能検定
- QC検定 など
開発職に必要なスキル
開発職は研究の成果を製品に反映していくことや、市場分析を行い、どんな製品が消費者のニーズに合うのかを考えて開発していくことが大切になる。研究力やマーケティングスキル、技術開発職であればエンジニア的なスキルなど、職種によっても求められるスキルは変わってくる。
いずれにせよ大学・大学院時代に身につけた専門知識や研究経験を軸に、就職後もスキルアップしていく姿勢が求められる。
開発職を目指せる大学・学部・学科
開発職になるための知識を専門的に学ぶには、理学部や工学部、薬学部、農学部など、自分の志望する業界に合わせて選択するのが一般的だ。大学院まで進んで研究力を高めれば、就職にも有利になる。
文系学部に通っている学生でも、経済・経済学部で商品企画やマーケティングを学んでおけば、商品開発職で強みを活かせる可能性がある。
Illustration by カヤヒロヤ
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