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バイオインフォマティクス

バイオインフォマティクス(bioinformatics)とは?

生物学(biology)と情報学(informatics)の融合領域を指す。日本語訳としては、「生物情報科学」や「情報生命科学」などと表記されることが多い。DNAやRNA、タンパク質をはじめとする生物が持つさまざまな「情報」をコンピュータで解析し、生命現象の理解や病気のメカニズムの解明、治療薬の開発などに役立てることを目的としている。

バイオインフォマティクスが生まれた背景には、近年の生命科学分野の研究が急速に進歩し、大量の生物学データが蓄積されるようになったことが挙げられる。これらのデータを解析して有効活用するために、プログラミングや統計といった情報処理技術が必要とされるようになった。バイオインフォマティクスは、現在の生物学の研究において必要不可欠な分野になっている。

バイオインフォマティクスで何ができる?

バイオインフォマティクスによって、生物学や医学、生命科学の分野で、情報技術を活用して生物学的なデータを解析・処理することができる。さらに、取得したデータを使って、創薬や治療法開発のシミュレーションなども可能だ。

応用例のひとつに「遺伝子解析」がある。遺伝子解析とは、生物の遺伝子が持つ情報を分析し、理解すること。遺伝情報はDNAによって記録されており、ゲノムと呼ばれる全DNA配列を解読することで、個体の遺伝的な特徴や疾患との因果関係を特定することができる。

この他にも、人間の体の約15〜20%を構成するタンパク質の構造を調べる研究も進められている。細胞の中で働くタンパク質は何万種類もあり、それぞれに独自の構造と機能がある。それらを解明することは、生命のしくみを理解するうえでとても重要だ。情報処理技術の発展に伴って、タンパク質構造解析が急速に進歩し、医療分野をはじめとするさまざまな分野で応用が期待されている。

バイオインフォマティクスを学ぶ

バイオインフォマティクスはどの学部・学科で学べるの?

バイオインフォマティクスは、生命科学や情報科学、バイオテクノロジー、コンピュータサイエンス系の学部・学科で学ぶことができる。一部の大学では「バイオインフォマティクス」や「生命情報科学」などの名称を冠した学科や専攻、コースも設置されている。

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