

脳科学者、生物学者も!データサイエンスを学んで目指せる意外な職業10選

幅広い職業で役立つデータサイエンスの知識。今やデータサイエンティストやプログラマーといった情報系の仕事はもちろん、脳科学者、生物学者といった意外な職業でも活用されているという。データサイエンスを学ぶことで目指せる意外な職業10選を紹介しよう!
1. 脳科学者・神経科学者
脳科学は、人間や動物の脳や神経系の構造・機能を研究する分野である。脳科学者は、ニューロンや脳領域の機能、ブレインテックなどを研究し、医学・工学・心理学・AIなど多分野の知見を活用している。そのため、ベースとなる脳科学、神経科学を学ぶことのできる医薬系の学部だけでなく、理工系・情報系学部からも脳神経科学の研究にアプローチできるのがポイントだ。
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2. 生物学者・生物研究者
生物学者は、動植物や微生物の生態・機能・病気の原因などをさまざまな側面から研究する専門家であり、分子生物学・細胞生物学・生理学・遺伝学・進化学・生態学など多岐にわたる分野で研究を行っている。
近年はAIやコンピュータを活用するバイオインフォマティクスも注目されており、生物学とデータサイエンスの融合領域の発展も期待されている。
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3. スポーツアナリスト
スポーツアナリストは、選手や試合に関する多様なデータを収集・分析し、戦術立案やトレーニング、ケガ予防に役立てる専門職である。試合映像を見ながら、分析や選手ごとのパフォーマンス評価、監督・トレーナーとの連携などを行う。
スキルとして、PythonやRなどのプログラミング言語、TableauやPower BIなどの分析ツール、データサイエンスの知識があると強みとなるだろう。近年はAIやビッグデータの活用も進んでいる。
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4. ゲームクリエイター
ゲームクリエイターとは、ゲームプロデューサー、ゲームプランナー、ゲームディレクター、CGクリエイター、ゲームプログラマー、などさまざまな専門家の総称である。
それぞれの役割に合わせて高度なスキルが必要になるが、マネジメント力や企画力、プログラミングスキル等のスキルが求められることが多く、データサイエンスの学びが役立つ機会は多いと考えられる。特に、理工系学部・情報系学部のクリエイティブ系学科での学びは、ゲーム制作に関して有利に働くことが多い。
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5. 海洋学者・海洋生物学者
海洋学者は、海洋や海底、深海に関する調査・研究・技術開発・環境保全などに携わる仕事をしている。
具体的には、海底資源の探査や海洋生物の調査、気象や海洋環境データの解析、海洋土木技術の研究などがあり、いずれも膨大なデータを扱う高度な技術が求められる。
そのため、データサイエンスの学びが活きる機会も多い。
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6. 創薬研究者・薬学研究者
新薬の開発には約10〜15年を要し、多くの候補物質の中から効果・安全性・品質を確認し、国の審査を経て承認される。開発は「基礎研究→非臨床研究→臨床研究(治験)→審査・承認→販売」の流れで行われ、この「基礎研究」と「非臨床研究」主に担当するのが創薬研究者だ。
近年はコンピュータやAIによる創薬が主流となっており、データサイエンスを活用する機会が増えている。
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7. 医学研究者・医療研究者
医学研究者は、主に「基礎研究」と「臨床研究」のいずれか、または両方に従事する。基礎研究は、分子生物学や免疫学など多様な分野の知識をもとに、細胞や動物を使って病気の仕組みや治療法を探る。一方、臨床研究は、実際の患者を対象に新しい治療法や薬の効果を検証するもので、臨床医が治療と並行して行うのが一般的。医師免許がなくても基礎研究には携われる。
近年は、両分野ともにデータ分析やコンピュータを使った治療のシミュレーションなど、データサイエンスの知識・技術が幅広く活用されており、もデータサイエンスの学びは必須といえる。
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8. 農業技術者・農業研究者
農業技術者・研究者は、農業に関する研究や技術の普及を通じて農家を支援する専門職であり、生産技術の向上やバイオテクノロジーの応用にも取り組んでいる。
大学や試験場などの研究機関、農協・農業団体、官公庁、民間企業など活躍の場は多岐にわたる。仕事内容は、室内での実験・研究から、屋外での実地支援、食品メーカーなど、職種によって働き方が大きく異なる。
最近では、「情報」系学科で、「スマート農業」の研究に取り組むような選択肢もあり、データサイエンスを活かす機会も増えている。
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9. 分析化学技術者・分析技術者
分析化学技術者・化学分析員は、排水や河川、土壌の汚濁、大気中の二酸化炭素濃度などを調べる環境分析、食品の栄養成分を調べる食品分析などさまざまな分野で分析を行う専門職である。
他にも錆びない鉄や強い鋼をつくるための工業分析、医薬品の安全性確保のための医薬品分析などがあり、いずれにしてもデータを取り扱う仕事である。データサイエンスを学ぶことは、これらの職業につくにあたり基礎と言えるだろう。
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10. SIer(エスアイアー/システムインテグレーター)
SIer(システムインテグレーター)は、顧客企業の課題をヒアリング・分析し、業務管理などの新たなシステム導入を提案・統括する企業を指す。主にシステムの設計から運用・保守までを管理し、実際の開発作業は下請け企業チームを組んで、システム開発を行うことも多い。顧客への提案やSE(システムエンジニア)に指示するときのために。最低限のプログラミングの知識や、データサイエンスの知識が必要になるだろう。