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ブレインテック

ブレインテックとは?

Brain(脳)とTechnology(技術)をかけ合わせた造語。脳科学とITやエレクトロニクスなどのテクノロジーを融合させた分野であり、脳の状態を解析することで脳の働きのメカニズムを明らかにするとともに、人間の行動や思考、感情を改善し、人間のパフォーマンスを向上させることを目的としている。「ニューロテック」と呼ばれることもある。

ブレインテックが注目を集めている背景には、脳活動を測定する技術やAI(人工知能)機械学習の技術が大きく進歩していることが挙げられる。これらの進歩により、以前よりもはるかに簡単に脳情報にアクセスできるようになっているのに加え、脳の複雑な信号を効率よく処理できるようになっている。ブレインテックには、EEG(脳波計)、fMRI(機能的磁気共鳴画像法)、TMS(経頭蓋磁気刺激)などの脳科学技術が活用されている。

ブレインテックで何ができる?

ブレインテックは、人間が介在するあらゆる領域に適応することができる。直近では、ヘルスケアやマーケティング、教育などの分野での脳活動データの活用や、脳波を使った機械の操作(BMI:Brain-machine Interface)などで注目されている。

ヘルスケア分野では、脳波を検出してリラックス状態や緊張状態をモニターし、睡眠の質の向上や健康的な心理状態の維持に役立てたりといったサービスがあるほか、認知症の予防などに脳科学の知見が応用されている。

また、BMIの活用により、人間と機械のかかわりにも大きな変化が生じると期待されている。例えば、寝たきりの人や手足が欠損している人でも、高度なBMIを駆使することができれば、パソコンを使った活動や自動車の運転、義手や義足の高度な操作などが可能になると考えられている。

ブレインテックを学ぶ

ブレインテックはどの学部・学科で学べるの?

ブレイン(脳)からのアプローチとしては、医学部や薬学部、理学部の生物学系の学科で脳科学を学べるところがある。また、テック(技術)からのアプローチとしては、工学部や情報工学系の学部・学科で、AIや機械学習などの情報技術について学ぶことができる。文系なら心理学系の学部・学科でも、脳機能や認知心理学について学べるところがある。

データサイエンスの視点からいうと志望大学の工学系・情報工学系で、バイオ(生物学)の領域を融合した学部・学科を見つけられれば、そこがベストだろう。

ブレインテックについてもっと知りたい方は

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