【みんなの疑問】文系でもデータサイエンス学部は目指せるの?文理融合の学びとは?
データサイエンス百景公式X(旧Twitter)には、日々AI・データサイエンスに関する質問が寄せられます。今回は、文系でもデータサイエンス学部を目指せるの?文理融合の学びとは?などのQ&Aを集めてみました!
文系から目指せるデータサイエンス・情報系学部はありますか?
データサイエンスは数学、統計学、コンピュータサイエンスなどがベースとなる理系の学問領域であり、データサイエンス・情報系学部は一般的に理系学部に分類されます。しかし、最近は文系の経済学や社会学、心理学などの研究領域で活用されるシーンも増えています。そのため、データサイエンス・情報系学部以外であれば、それらの文系学部を選択肢に入れてみるのもいいでしょう。自分がデータサイエンスをどのような学問分野で活用したいのかを考えてみてください。
また、データサイエンス・情報系においても、「文理融合」の学びを展開している学部が多くあります。文理融合の学びとは、文系分野と理系分野を横断的に学ぶこと。ITシステムを構築したり、データを分析したりするスキルだけでなく、社会課題の解決のためにそれらを応用していける人材を育成することが求められています。文系から目指せるということを考えると、文理融合を掲げているデータサイエンス・情報系学部を探してみるのもいいかもしれません。
データサイエンス・情報系の学部では数学科目で「数Ⅲ」を課さないなど、文系学生に配慮した一般選抜を実施している大学もあるので、ぜひ調べてみてください。
データサイエンス百景では、文理融合の学びを展開している大学・学部に話を聞いています。文系・理系の枠組みにとらわれず、幅広い視野で自分の学びたい分野を探してみましょう。
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現在高校2年生文系クラスを選択しています。将来、地球温暖化や気候変動に関する研究や活動をしたいと考えています。文系でもそれらを研究する学部に進学できるのでしょうか。
地球温暖化や気候変動に関する研究や活動は、文系・理系にかかわらず、あらゆる学部で行うことができます。例えば、地球環境の状態を観測し、データを収集するなどして定量的に把握・分析したいのであれば、理学部・工学部・農学部に設置された環境学、気象学、地球物理学、地球科学、環境政策学、環境エンジニアリング、気候システム化学などの学科・コースで学ぶことができるでしょう。一方、文系学部においても、政治経済学部や政策学部などで、地球環境に配慮した政策の立案や社会における連帯のあり方を模索できるはずです。
地球温暖化に関する問題は、理・工学、政策学、法学、経済学、経営学、社会学など、幅広い学問分野から取り組む必要があります。自分がどのような学問分野から地球温暖化や気候変動などの社会課題に向き合いたいのかを考えてみましょう。
データサイエンス・情報系の学部では数学科目で「数Ⅲ」を課さないなど、文系学生に配慮した一般選抜を実施している大学もあるので、ぜひ調べてみてください。
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大気科学研究室
マリンIT・ラボ
データサイエンスを活かしたキャリアはどのようなものがありますか?
データサイエンスの知識と技術は、あらゆる分野・業界で求められています。ゲームクリエイター、システムエンジニア、金融アナリスト、創薬研究者、気象予報士、スポーツアナリスト、公務員など、データ収集、分析、可視化のスキルはさまざまな職業で役立てることができます。
そのような背景もあり、データサイエンス・情報系の多くの学部では、文系と理系の枠を超えた「文理融合」教育を実践しています。例えば、人文社会科学の知見を活かしてデータの背景を読み解く力、さらには理工学の手法を用いて高度な分析スキルを併せ持つ人材の育成を目指しています。こうした教育機関の動きからもわかるように、データサイエンスのスキルは今後ますます重要性を増し、幅広いキャリアが開かれていくでしょう。
データサイエンス百景では、データサイエンスを活用できる職業をまとめています。ぜひチェックしてみてください。
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Text by 編集部/Illustration by denayuneps / PIXTA